VTR250は、1997年にホンダから発表され、翌1998年1月から発売されたネイキッドバイク。
当時の250ccネイキッドバイクの中には並列4気筒エンジンを搭載したモデルもラインナップされていましたが、その中でV型2気筒エンジンと個性的なトラスフレームを組み合わせたVTR250は一定の支持を集めました。
その後、排出ガス規制の強化で2007年ごろには多くの250cc並列4気筒エンジンを搭載するモデルは姿を消しましたが、VTRは手を加えられながら2017年まで生産され、多くのライダーから愛された人気バイクです。
本記事ではそんなVTR250の特徴や中古車を選ぶ際のポイントなどを解説していきます。
※正式なモデル名は「VTR」ですが本記事では便宜上「VTR250」と表記します。
ホンダ250cc水冷4ストロークV型2気筒の歴史を振り返る
VTR250の特徴に触れる前に、まずは心臓部にあたる『エンジン』の歴史を振り返っていきます。
というのもVTR250に搭載される水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒エンジンは、1982年に登場したVT250Fの流れをくんでいるから。
1970年代後半から1980年代初頭において、250ccのオンロードスポーツモデルと言えば4ストロークよりも2ストロークが主流でした。
中でも1980年に登場したヤマハのRZ250は別格。
ホンダも空冷4ストロークのCB250NやCB250T、スーパーホーク(並列2気筒)・CB250RS(単気筒)をラインナップしていましたが、水冷2ストローク並列2気筒を搭載するRZ250には出力面で劣りました。
情報提供元 [ Bike Life Lab ]
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