ヤマハが欧州とアメリカで2025年新型のYZF-R1シリーズを発表した。欧州はレーサーのみ、アメリカでは公道モデルが用意されたが、この理由はユーロ圏の排ガス規制強化のため。その狭間にある日本ではどうなるのか探ってみたい。
日本で残された時間はあと2年
アメリカで発表された新型YZF-R1はSTDのアップデートがメインで、ウィングレットや新作のKYB製倒立フォーク、最新のブレンボ製フロントブレーキシステムを備えている。そして、これをベースに欧州でR1 RACEがクローズドコース専用車として新登場した。
R1 RACEはレースベース車といえる存在で、公道仕様が用意されない理由はユーロ5+(プラス)導入の影響だ。ヤマハは3月に欧州で公道版R1の生産終了をアナウンスしているが、排ガス規制の強化を理由としている。一方でサーキットをターゲットにR1の継続を明言していた。
一方、アメリカは独自の排ガス規制を敷いているため、欧州や日本で販売できないモデルも継続されており、ユーロ5相当の新型YZF-R1でも生産・販売が可能だ。そして日本でもあと2年はユーロ5相当でも継続できるのはご存じだろうか? 2026年10月末まで日本向けの生産が可能なのだ。
ヤマハはアメリカで発表された新型YZF-R1/Mを日本にも導入するという情報で、少なくとも2025年は国内でも新車で公道版を買うことができるだろう。また、期限の設定から2026年も国内で販売が継続されるかも知れないが、ぼちぼち早めの決断が吉と言える状況になっている。
ラストサムライ「CB1300」もあと2年
排ガス規制強化の影響を受ける機種としてマークすべきなのはホンダのCB1300シリーズ。こちらもユーロ5相当のエミッション対応で、これ以上の排ガス規制対応は行われないと言われている。つまり、残された時間はあと2年となるだろう。
すでにWebikeプラスで報じたように2024年モデルは受注が終了しており、2025年型がファイナルエディションになるというウワサもある。公的な期限は2026年10月末だが、メーカーの販売戦略によってはラストチャンスが早まることもあるので注意が必要だ。
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