伝統の日高2デイズエンデューロに10年ぶりに参戦する私宮崎は、Honda CRF250Lを購入し、レースに向けたトレールモデルのカスタマイズを行ってきました。今回ご紹介するのは日高遠征直前に出来上がった各アイテムです。

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日高2デイズエンデューロに向け、CRF250Lの最終調整開始!

特にこの1ヶ月は多忙でなかなかバイクに触れる機会がありませんでした。大変残念ながら9月1日に予定していた「Webike×DIRTSPORTSオフロード祭り」は台風の影響を考慮して中止とさせていただきましたが、その1週間後にはダートスポーツ誌主催の「ハッピーエンデューロ」を開催。月刊誌の校了、全日本モトクロス近畿大会取材などが立て込み、今回もアルタイヤモーターさんによるパーツ取り付けなどに大いに助けられることとなりました。

前回の記事ではフロントスプロケットを14T→DRCデュラフロントスプロケット12Tへ変更したことを書きましたが、さらにリアスプロケットを純正の40T→ISAのアルミスプロケット42Tに変更しました。レース走行に合わせてギヤ比をショートに振った効果を期待してのこととですが、もちろんISAならではの精度の高さ、排泥性の向上、軽量化も大きな要素です。

▲国内外オフロードバイクレースにおける高いシェアを誇るのがD.I.D「520ERVT」。

シールチェーン「520ERVTは、外プレート幅を幅狭に設計することで、軽量化に貢献しています。プレート形状はオフロード走行に求められる強度・耐衝撃性を解析し最適化されており、マディなど過酷な環境に晒される日高のようなレースでは、この安心感は最大の武器です。

▲10年ぶりのリニューアルとして今年の東京モーターサイクルショーでも話題を呼んだ「MOTUL 300V」を日高用に準備して臨みます。

高性能二輪エンジンオイルの代名詞的な存在でもあるMOTULの「300V FACTORY LINE」。OFFROAD用ラインナップも充実しており、今回は15W-60に交換して挑みます。レーサーと異なり、迅速なクラッチ板交換ができないCRF250Lだけに、マディでのクラッチ焼きつきに十分に気をつけるのはもちろんですが、高性能なエンジンオイルを入れておくことは必須です。

1日めの終わりに15分間のワーキングタイム(タイムチェックを受ける移動時間を含む)があるものの、実際オイル交換をする余裕もありませんから、2日間、熱ダレを起こさず、エンジン、クラッチを保護してもらうことになるエンジンオイルは重要なファクターです。ということでアルタイヤモーターでオイル交換をしてもらいました。オイルフィルターを交換しないので、容量は1.35Lです。純正として入っていたであろうHonda G1オイルから「300VOFFROAD RACING15W-60」に変更しました。

▲レース前の洗車はMOTUL MOTO WASHを使用。かつて全日本モトクロスのHRCメカがこぞって使用していたのをみて真似したくなりました。短い時間での洗車でも効果的に洗えて、艶も出るのだとメカが教えてくれました。SHINE&GOで拭きあげれば完璧!

純正グリップも悪くないのですが、やはりレースではより強固なホールド感を得たいのでZETA RACINGから新たに登場した「エッジグリップ」に換装しました。2色のコンパウンド、2種類のダイヤモンドパターンを採用したもので、指に伝わるグリップ感や操作性の高さを感じます。

とはいえ、実はマシン搬入直前に入手したのでマシンの押し引きしか体感していないのですが、それだけでもグリップ操作のしやすさが感じられましたから、本番が楽しみです。また転倒時などの砂、泥かみを防止すべく定番のZETA RACING「BAREND PLUG」もインストールしました。

外装類やブレーキもアップデート

重量のあるCRF250Lでスタックは絶対にしたくないけど、そうなった場合にヘルプしてもらう際に必要なのがスタックベルト。「スタックベルトはマナー」とも言われるエンデューロ業界。自作の紐だと切れることもあるそうなので、長年YZで愛用中のアチェルビス「TA-TIRE DREベルト」をつけておきました。

▲ハンドル周りは、すぐに見られる位置に自分の各時間(タイムチェックなどの時間が個々に決められています)が見られるようにし、またタイムカードを濡らさずに保持するためのカード入れやバッグがあると便利。レース運用は電波時計なので、腕時計を身につけるかバイクにくくりつけます。

あまり意味はありませんが、GIANT LOOPのハンドルバーバッグとTREK FIELDのタイムカードホルダーを両方つけてみました。レースではどちらかに絞るかもしれません。走行中にタイムカードを入れておき、なおかつ自分のタイムをすぐに視認できればどんな方法でもOKです。例えばガムテープなどに各時間を記載してバーパッドに貼り付けるのでも大丈夫です。

▲ZETA RACING「LEDラインテールライト」によってすっきりしたリア周り。DRC 「スリムリフレクターキット」と共にZETA RACING「プロテクションナンバープレートホルダー」でナンバープレートのひび割れや脱落を防止

▲ZETA RACING「ジグラムパッド ダートシンタード」に変更。走行する時間もなく押し引きだけしかしていませんが、明かに効きは改善しました

CRF250Lの弱点の1つは、ブレーキ性能の低さでした。特にフロントブレーキは効きがいまいちで、レーシングスピードからのブレーキングに不安があったのも事実。アルタイヤモーターの大崎店長からもブレーキパッドの交換を強く推奨されていたので交換してもらいました。未走行のまま本番を迎えますが、これで安心材料が増えました。

今回の日高には、私と同じOPEN-AクラスにCRF250Lで参戦される「モーターサイクルショップニュートン」の高橋店長がいらっしゃいます。高橋店長とはかつて夕張2デイズエンデューロでもご一緒のクラスだったこともあり、以後長年お付き合いがありお世話になっている方です。

同じバイクでの参戦ということで、色々な情報を提供していただきました。
例えば、
●ハイスロが有効かも(4ストトレール車特有のアクセル回しっぱなしで疲れやすいので)
●リアはメタルパッドがあるが、フロントブレーキは高性能オイルに頼るべき

また私はテクニクスサスを導入したのですが、高橋店長はスタンダードでの参戦。その代わり油面調整と硬めのオイルを使用するそうです。

他にも、燃費の良いCRF250Lだから、ガス欠の心配はほぼいらないのですが、念の為20L缶をシェアするために補給可能地点に置いてもらえたりと、何かとありがたい提案をしていただいていて感謝しています。

最後にレース走行中に携帯する工具をご紹介。純正の車載工具を見たら12-14スパナと+−差し込み式ドライバー、六角2本という構成。少量ですしそのまま持参。加えて2014〜2019年まで参戦していたアジアクロスカントリーラリーでも携帯していた工具を持っていくことにしました。

他には、これはダートスポーツでお世話になっているショップ「k-cross」の加藤店長から教わったのですが、伸縮性のキネシオテープと瞬間接着剤。この組み合わせで強固な補強が可能です。例えば折れたレバーにテープでぐるぐる巻きにして瞬間接着剤を大量にたらし込むと、応急処置のレベルを超えた硬いレバーができあがります。ガソリン漏れ部分にも使えます。あとはタイラップを数本持参します。

いよいよレース直前の9月17日にバイクと荷物を搬入。18日にアルタイヤモーターのバスが日高に向けて出発していきました(仙台港〜苫小牧港フェリー)。私は行きは飛行機で札幌まで行き、チーム仲間とレンタカーシェアで金曜日に現地入り。日本が誇る世界のトップライダー下田丈選手も凱旋する全日本モトクロス関東大会(TOKIO INKARAMI Super Motocross)が翌週に開催されるのであまりのんびりできませんが、帰りは自走で北海道ツーリングをしてきます!

【画像】いよいよ日高直前。最後のCRF250Lアップデート! (21枚)

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