
ホンダから4気筒中型モデルが発表され、日本からも注目を浴びた重慶モーターサイクルショー。その会場に「E-クラッチ」を搭載するという見慣れない新型スポーツモデル「RC401E」が登場していた。出展したのはホンダではなく、中国のメーカーゾンシェン(宗申)の「サイクロン」ブランド。
機構はホンダ「E-クラッチ」とは全く異なるシステムを搭載。中国メーカー初となる電子クラッチ採用機だが、今後は増加していくのだろうか?
ホンダ「E-クラッチ」とは違うモーター搭載の電子クラッチ
重慶発のメーカー・ゾンシェンは以前からスポーツモデルをラインナップ。中国のスーパーバイク選手権でも活躍するほか、海外では北米向けにEVを販売するなど、技術力を高めてきている。そんなゾンシェンのスポーツブランド「サイクロン」から今回登場した「RC401E」は、中国メーカー初となる電動クラッチ採用モデルだ。
「E-クラッチ」といえばホンダが今年、CBR650RR/CB650Rに搭載して発売したばかりの新機構。しかし、RC401Eに採用されている機構はネーミングこそ同じながら構造は異なり、制御用モーターはエンジン後部に装着されているほか、ハンドルには独自のスイッチを備えている。これによりクラッチ操作不要なシフトチェンジを実現。クラッチレバー、シフトペダルは通常のクラッチ同様のレイアウトであり、必要なタイミングではクラッチ操作も可能なようだ。
搭載するエンジンは401cc水冷並列2気筒、最高出力45PS/9500rpm、最大トルク37Nm/8000rpmを発揮。空力特性の向上を狙う独特なカウルデザインに加え、スイングアームがカーボン製であるのも注目ポイント。中国での発売は既に決定しており、価格は2万3988元(約47万円)。ミドルスポーツモデルの中で独特な存在感を発揮しそうだ。
サイクロン「RC401E」ゾンシェンが発表した新型ミドルスポーツだ。
なんと「E-クラッチ」を搭載しているというが、ホンダとは無関係だろう。
ハンドルスイッチには「E-Clutch」ボタンを備えており、ホンダの同名機構とは異なるものだ。
シリンダー後部に設置されたモーターがクラッチをコントロール。「加速、旋回、減速、停止といった動作への注意力をすべてスポーツライディングに集中できる」という。
ホンダE-クラッチはクラッチカバー内にモーターを搭載しており、レイアウト位置は全く異なる。
シフトペダル、クラッチレバーも備えており、マニュアル操作も可能。ペダル下部にはアクチュエータらしき機構も備える。
参考:サイクロンRC401E主要諸元
・全長×全幅×全高:2010×760×1180mm
・ホイールベース: 1400mm
・シート高:785mm
・車両重量:178kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ401cc
・最大馬力: 33KW/9500rpm
・最大トルク:37Nm/8000rpm
・燃料タンク容量:15L
・トランスミッション:6速Eクラッチ
・ブレーキ:フロント ダブルディスク/リア シングルディスク
・タイヤ:フロント110/70R17 / リア150/60R17
・価格:2万3988元(約47万円)
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国産Eクラ400が出たら値段は2倍だろう。
中華バイクとは言えここまで価格差があると、国産メーカーが心配になるわな。
2年で査定0になってもイイ値段だよ
タダでもいらない。
HONDAさん商標登録取ってないんですかね??