初心者に扱いやすく、戦闘的で、革新的で、丈夫で、誰が乗っても速い。YZ250FXの新型は熟成なんて言葉では言い表せない、次世代のクロスカントリーを提示するモデルに仕上がっていた。Off1.jpではヤマハ発動機販売の協力のもと車輌をお借りし、1年を通して徹底的にレビュー。まずはそのファーストインパクトをお届けしよう。
ヤマハが作ってきたオフロードワールド
1913年から脈々と続くエンデューロレーサー達、その勢力図を変えたゲームチェンジャーがヤマハの4stエンデューロレーサーWR250Fだった。ヤマハがエンデューロモデルとして欧州をターゲットに開発したWRシリーズは、欧州の目の肥えたエンデューロレーサーたちの市場に投入された。
YZ400Fが史上初の4stモトクロッサーとして登場した’97年から4年後、まだまだDOHC&水冷4ストレーサーの黎明期だったが、WR250Fはその高い完成度で幅広いライダー達に受け入れられていった。日本でも逆輸入車として販売されたWR250Fが増殖していき、いつしかエンデューロ会場はWR250Fだらけになった。
YZ250FXというバイクは、かつて日本のオフロード界のデファクトスタンダードとして君臨したWR250Fの血脈を受け継いだバイクである。WR250Fが販売されなくなったタイミングで、YZ250Fが後方排気にモデルチェンジし、2014年にYZ250FXが鮮烈なデビューを果たす。
情報提供元 [ Off1.jp ]
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