BANDITは250が多様な感性とクオリティに輝いていた！【このバイクに注目】

ネイキッド激戦区の400とはニーズの感性が異なる250でBANDITは本領発揮！

1989年にスズキは新しい価値観のネイキッド、BANDIT400をリリースした。
当時は過熱したレーサーレプリカブームに辟易とした層へ向け、各メーカーから一斉にネイキッドスポーツが登場。
スズキはセパレートハンドルで前傾姿勢のカフェレーサー的なスポーツ性を匂わせつつ、カジュアル且つエレガントな調和を求め、フレームからタンクなどの外装を同色ワントーンとした、個性的で高いレベルの融合デザインが注目を集めていた。

しかし時代はパフォーマンスに嫌気したファンが多く、カワサキのゼファー独り勝ち状態。
対して半年遅れてリリースされたBANDIT250は、400ccクラスの雪崩を打って人気が集中する様相とは違い、ニーズの幅も広いことから順調に販売を伸ばしていた。

デザインはBANDIT400と基本共通だが、前輪ディスクが１枚でエキゾーストも1番だけクロスする伸びやかなカーブを描くなど、すぐ判別ができた。
エンジンはレーサーレプリカのGSX-R250Rをベースに、思い切り低中速域寄りのチューンで乗りやすさを最優先。
それまでパフォーマンスで勝負してきたスポーツバイクを、次元の異なる感性で訴求しようとカタログも雰囲気を全く変えた表現となった。

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情報提供元 [ RIDE HI ]