
中国のバイクブランドBENDA Motorcyclesは、欧州圏にクルーザーモデル「LFC700 Pro」の導入を開始する。超巨大なワイドタイヤや円形のタービン風フェイス、リトラクタブルヘッドライトを備える、未来的な新クルーザーだ。
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直4クルーザーでヨーロッパに参入する新鋭メーカーのフラッグシップ
BENDAは中国発、2016年に立ち上がった新鋭メーカー。バイクや4輪ATVを製造しており、バイクは250~700ccのクルーザーモデルが豊富なのが特徴だ。その最大モデルとなるフラッグシップが「LFC700」。2021年から中国内で販売を開始し、2024年から各所をアップデートした「Pro」としてヨーロッパに向けて本格導入を開始した。
ぱっと見からして非常に個性的なスタイルのLFC700 Pro。パワーユニットはかつてのカワサキ「エリミネーター900」を思わせる水冷直列4気筒を搭載しており、排気量は676cc。出力は58kw(78.8PS)/10050rpmと、直4らしい高回転域でパワーを発揮するパフォーマンスクルーザー。エキゾーストは集合した4か所のホールを備えるショートタイプとなっている。エンジンの外見はホンダ「CBR650R」搭載モデルに似るが、サイドカバーやシリンダーヘッドの形状は異なる。
LCF700[2024]2021年から中国で販売されているLCF700。BENDA最大排気量のクルーザーだ。
足回りには倒立フォーク、ラジアルマウントのブレンボ製キャリパーを装備。フロントホイールは19インチ。
まるで波動砲のような、フロントマスクのエアインテークが異形感を際立たせている。
エンジンは676c水冷直列4気筒。ホンダの同クラスエンジンに外見は似る。
ホットロッドスタイルを彷彿とさせるワイドタイヤのインパクト
個性はこればかりではない。ホイールサイズはフロント19インチ、リア18インチの大径を備えつつ、リアタイヤは310/35-18という強烈なワイドタイヤを装備。このクラスのワイドタイヤはニュースクールチョッパーなどのカスタム仕様としてビルダーが用意する場合があるが、メーカー純正で装備されるのは前代未聞だ。さらにフロントマスクの個性的な円形エアインテークや、サイドフェアリングにリトラクタブルライトを仕込むなど、とても贅沢な仕上がりだ。
さらに装備面では、デジタルTFT液晶メーターや倒立フォーク、ブレンボ製ブレーキキャリパーなどスポーティーな装備を備えつつ、自動的にシート高を調整するエアサスペンションも採用。695mmとシート高は高くないが、287kgという見た目を裏切らない車重を考えると、引き起こしの楽さに寄与しそうだ。そんなLFC700 Pro、ヨーロッパでの価格は1万990ユーロとなっており、24年8月のレートで約176万9000円。日本導入の予定は現状ないが、欧州で人気を集められるかどうかに注目だ。
インパクト大のリアタイヤは310ワイドタイヤ。カスタムバイクでもなかなかお目にかかれないサイズ。
「Pro」はサイドフェアリングにリトラクタブルライトを備えている。
フェアリングも発光し存在感抜群。サイバーパンクスタイルのドカティ・ディアベルといった雰囲気。
シート高は695mmとけして高くないが、エアサスによる自動車高調整機能も備える。ヨーロッパで人気を得られるだろうか?
プロモーションムービー
参考:LFC700[2024/海外]主要諸元
・全長×全幅×全高:2440×880×1100mm
・ホイールベース:1720mm
・シート高:695mm
・車重:287kg
・エンジン:水冷4ストロークDOHC直列4気筒4バルブ 676cc
・最高出力:58kw/10050rpm
・最大トルク:60Nm/8000rpm
・燃料タンク容量:17.0L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ダブルディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=130/70-19、R=310/35-18
・価格:1万990ユーロ
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個性は際立っとるなあ。
好みではないが
全てにおいて、ないわ~…
カッコいいと思うよ。
中国製じゃなければ買いたいと思う。