1981年デビューのGSX1100S KATANAは不朽の名車!
スズキといえばKATANA……1980年にIFMA(ドイツ・ケルンショー)にスズキがハンス・ムート率いるターゲット・デザインに依頼し、スペック勝負ではなくオリジナリティが強くどこにもない個性をアピール、KATANAは当のスズキも驚くほど世界中から注目を集めた。
スズキは躊躇せずこのデザインスタディのようなプロトタイプを、可能なかぎり忠実に生産車へ反映させる開発を断行、翌1981年にはGSX1100S KATANAとしてデビューしたのだ。
以来、根強い人気で様々ビッグバイクの変革があったものの小改良を加えながら継続生産され、1994年に国内の規制撤廃タイミングであらためてリリースというほどロングラン・モデルとなっていた。
翻って400ccスポーツバイクは、1989年にカワサキからゼファーが登場して以来、カウルのないネイキッドが流行りの中心となっていたのはご存じの通り。
スズキが対抗して美しいパイプフレームとお洒落な配色のBANDIT400を投入したり、ホンダもいかにも同社らしい際立つメカニズムをシンプルにまとめ凛としたデザインのCB-1をデビューさせたりと賑やかだったが、ノスタルジックなゼファー独り勝ちのまま。
そんなゼファーの牙城を崩そうと、スズキはKATANAのネーミングの強さで勝負しようと企んだのだ。
憧れはあっても大型2輪免許がなければ乗れないKATANA。中型にもラインナップされていたらと想うファンは少なくない。
情報提供元 [ RIDE HI ]
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