
ウェビックコミュニティのMyバイクより、実際に乗っている・乗っていたオーナーの声を基に様々なバイクを紹介する「オーナーレビューまとめ」。
今回は、ヤマハ「ボルト」についてオーナーの生の声をお届けします!
目次
ぶっちゃけヤマハ「ボルト」ってこういうバイク!!
1988年に発売されたホンダのスティードが火付け役となって始まった1990年代のアメリカンブーム。しかし、2000年代になるとアメリカンブームは徐々に衰退。2000年代後半になると排出ガス規制のあおりをうけ空冷エンジンのモデルが次々とカタログ落ちすることに…。
ロー&ロングなスタイルに空冷Vツインエンジンという様式美が定着していたアメリカン&クルーザー系のモデルもこの排出ガス規制の煽りを受け一気に減少してしまいます。ヤマハはこのアメリカンのジャンルに、250cc、400cc、リッターオーバークラスと、国内モデルとして3系統のドラッグスターシリーズを発売していましたが、この排出ガス規制を境に次々と姿を消していきました。
そんな空冷エンジンにとって逆境の時代の2013年、ボルトは空冷941ccのエンジンをひっさげて登場。車体は“ロー&ロング”という従来のアメリカンスタイルではなく、ネオクラシックテイストを取り込んだスポーティなボバースタイルが採用されました。
…と、長々と登場の経緯を説明させていただきましたが、このボルトというバイクのアイデンティティは兎にも角にも、現在では珍しい“空冷Vツイン”のエンジンを搭載していることです。
2024年7月現在、ヤマハのラインナップではすでに生産終了モデル扱いとなっているボルト。このまま空冷エンジンのバイクが発売されなければ、このボルトがヤマハ国内モデル(スクーターを除く)の最後の空冷エンジンのバイクとなりそうです。
またこのボルトにはいくつかの派生モデルが存在します。ボルト Cスペックは、ボルトをベースにカフェスタイルに仕上げたモデルでセパレートハンドルを装備しています。一方、SCR950はボルトをベースにワイドなハンドル、フラットシート、ゼッケン風サイドカバーなど、スクランブラーの様式をふんだんに取り入れ、後輪のホイールサイズも17インチ化されていました。
Webikeユーザーはボルトをどう感じている?
ボルト
中古車本体価格:88.05万円
口コミ件数:66件
※データは2024年7月31日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で3.78(評価人数:409人)
ボルト Cスペック
中古車本体価格:102.13万円
口コミ件数:9件
※データは2024年7月31日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で3.47(評価人数:51人)
SCR950
中古車本体価格:85.9万円
口コミ件数:6件
※データは2024年7月31日現在
オーナー平均満足度は5点満点中で3.59(評価人数:34人)
特筆すべきは、ボルト、ボルト Cスペック、SCR950ともにルックスが4.5以上と、他の項目と比べて飛び抜けて高くなっており、ボルトシリーズのオーナーはこのバイクのかっこよさに惹かれて購入していることが伺えます。
一方、積載性ととりまわしの評価がシリーズ全般を通して低めで、中でもセパレートハンドルのボルト Cスペックは2.48点、スクランブラー風の幅広ハンドルを備え、シート高が830mmと高めに設定されたSCR950は2.3点で、ボルトの3.51点に比べるとずいぶん低くなっています。ボルトシリーズの選びわけはこの辺りがポイントになるかもしれません。
ボルトのざっくりまとめ
よいところ
・空冷Vツインを積んだ伝統的なクルーザースタイル
・シート高690mmで足着き性が抜群にいい
・ベルトドライブなので注油を行う必要がない
・細部の作り込みが美しくとてもヤマハらしい
悪いところ
・バンク角が少ない
・タンクの形はいいが容量は13ℓとやや少なめ
・積載性が悪い
・空冷エンジンが熱い
ボルトオーナーの声
ここでは数ある口コミの中でも特に印象的だった声を紹介します。
購入動機・用途・比較車種 | 空冷 Vツインエンジンのボバー、クルーザーが欲しくて輸入車検討するも断念 (ハーレー・スポーツスター新車完売、中古車価格高騰)、ヤマハ・ボルトは以前から気になっていたモデルで、ヤマハバイクレンタルでボルトを借りて半日試乗後、2カ月程悩みに悩み、YSP販売店在庫を新車購入。 |
---|---|
長所・満足な点 | Vツインエンジンの鼓動とエンジン音。ボバースタイル、ネオクラシックなスタイル。低重心。レギュラーガソリン、そこそこ良い燃費。交差点で意外と曲がりやすく、ワインディングのコーナリングも良し。美しい形状の燃料タンク。シフト時の大げさな程の「コンコン」機械音で操舵感を感じる。 |
短所・不満な点 | ステップが低く、深くバンクさせるとステップを擦ります。リアサスペンションの硬さ調整は可能ですが、リアサスのストロークがあまりにも短く、調整に限界があります。リアのタイヤ空気圧規定値は 2.8 Kg とパンパン カチカチ、跳ねまくりますので、当方、自己責任で 2.3 Kg まで落とし、乗り心地改善しました (タンデムしないので)。エンジン、クランクケースのカバー類が安っぽい。ハンドルがちょっと遠くて肩こります。暗いハロゲンヘッド (ネオクラスタイルなので、当面ハロゲンのままでいきますが)。ノーマルグリップが太すぎる。 |
これから買う人へのアドバイス | ヤマハ・ボルトは排ガス規制の関係で、2022年モデルを最終に、日本での新車販売が終了しました。今後は中古車のみの流通となることが残念です。国産最後の空冷Vツイン、個人的には隠れた名車だと思います。 |
購入動機・用途・比較車種 | そろそろゆっくり走っても楽しいと思えるバイクに乗りたくなった。でも思ってた以上にコーナーも楽しいバイクだったので、うれしい誤算?! また前後片押しキャリパー&Vツイン&ベルトドライブはメンテナンス性最高です。 |
---|---|
長所・満足な点 | ・止まっている姿が絵になる。 ・高速が楽。 ・べた足なので、駐車するときに足で漕いで移動できる。 ・思ってた以上にコーナーが楽しい。ハンドリングが良い。 ・排気量の割には燃費が良い。リッター20km以上走ります。 |
短所・不満な点 | ・わかっていたことだけど、重い。 ・タンクが小さい。 ・極低速域のトルク感が薄い。なんだかエンストしそうに感じる。 ・ステップが簡単に接地するところ。でも工夫すればそれなりにコーナーが楽しめます。 |
これから買う人へのアドバイス | クルーザー、アメリカンのカテゴリーではお薦めだと思います。ベルトドライブ最高~。チェーンメンテナンスから解放されます! 安心の日本品質はメンテナンスに手を抜いても気持ち良く走ってくれます。 |
購入動機・用途・比較車種 | 大型アメリカンに乗りたいけれどハーレーは駐車スペースなどの問題で厳しいこと、またドラッグスターのようなローアンドロングよりもタンクが高い位置にあるデザインが好みだったこと、空冷ベルトドライブでメンテが気楽なため。 |
---|---|
長所・満足な点 | ・マフラーの音量も静かすぎず鼓動感を楽しめ好印象、アクセルのツキも思った通りの挙動をしてくれるので運転しやすいです。 ・重い車体も横風を気にすることなく走ることができます。 |
短所・不満な点 | ・よく言われるハンドルの遠さですが走行中はあまり気になりませんが、店から出る際などハンドルを曲げ、クラッチとスイッチを操作するなどの状況だと少々気になります。 ・5速なのと燃料計が無いのだけは明確に不満点。 |
これから買う人へのアドバイス | ただ跨るのと乗るのではハンドルの感覚が大分違います、跨った時点でハンドルが遠く感じるならハンドル交換も視野に入れた方がいいかもしれません。 また個体差の可能性もありますが高速道路の速度域での振動はかなりあります、個人的に初めてのバイクで買うにはオススメはしません。 |
ボルトのライバルをチェックする
ボルトが属するアメリカン、クルーザー系のバイクの特徴として低シート高による足着き性の良さがあります。ボルトのシート高は690mmで、これはヤマハの現在のラインナップの中では50ccのスクーターを含め一番低い数値です。
このシート高の数値を基準にライバルを探してみると、ホンダのレブル 250/500が同じくシート高690mmで、レブル1100が700mm。カワサキのエリミネーターが735mmとなっています。
それでは、ライバルの口コミが気になる方は、コチラもチェックしてみましょう!
※オーナー平均満足度や口コミ数は2024年7月31日現在です。
HONDA レブル 250
オーナー平均満足度:3.96(評価人数:866人)
新車平均本体価格:59.36万円
中古車平均本体価格:54.45万円
口コミ件数:43件
HONDA レブル 500
オーナー平均満足度:3.91(評価人数:93人)
新車平均本体価格:83.6万円
中古車平均本体価格:68.6万円
口コミ件数:7件
HONDA レブル1100
オーナー平均満足度:3.90(評価人数:341人)
新車平均本体価格:119.97万円
中古車平均本体価格:100.82万円
口コミ件数:29件
KAWASAKI エリミネーター400(2023-)
オーナー平均満足度:4.03(評価人数:260人)
新車平均本体価格:88.63万円
中古車平均本体価格:96.95万円
口コミ件数:13件
この記事にいいねする