【新世代トラッカーカスタム】キジマが提案するミドルカスタムの姿！

紹介するのは2024年春の東京モーターサイクルショーで、老舗パーツメーカー・キジマのブースに展示された、ヤマハXSR125とハーレーダビッドソンX350をベースにしたカスタムバイク2台だ。バイクマーケットで中心となるのはやはり、小型あるいは普通自動二輪免許で楽しめるポピュラーな排気量のバイク群で、軽く使い勝手の良いこうしたバイクは今、改めてベテランライダーたちの注目を集めている。2台からはそんな熱視線を集めるホットなミドルバイクの“今”が分かる。

愛車を身近にするトラッカースタイルという“カタチ”

流行りのスーパーカブなどもいいけれど、やっぱりバイクらしさは大事にしたい──。オーセンティックなスタイルで今、注目を集める人気モデルがヤマハXSR125とハーレーダビッドソンX350だ。軽量で捌きの良い両車は、ベテランライダーからも普段使いの1台として注目を集める存在となっている。

総合パーツメーカーのキジマが製作し、2024年の東京モーターサイクルショーで展示した2台のデモバイクには、そんな両車をより身近な存在とするアイテム群が装着されていた。同社・企画開発部の西澤さんにその狙いを聞こう。

「まず、XSR125は若年層にもカスタムを楽しんでもらえるように、都会の街並みに違和感なく映える方向性をイメージで製作しました。結果的に古くからのバイクファンには2000年代初頭に一大ブームとなった、TWトラッカーやスカチューンカスタムを連想させるテイストにもなったのかなと思います。

X350はメーカーがそのプロモーションでアメリカン・フラットトラッカースタイルを謳ってますからそこは一足跳びで（笑）。さらにリヤキャリアも付けて街中からロングツーリングまでこなせる、弊社が得意とする利便性の高いアイテムを、ひと通り揃えたんです」（西澤さん）

共通するのはトラッカースタイルというキーワード。今風に言い直せば、2輪版SUV（Sport Util-ity Vehicle）といったところか。多くのライダーが持つ、小型あるいは普通二輪免許で乗れるからこそ気軽に楽しめる、2台の多用途性。バイク好きだからこそ改めて注目したい。

2024年に改めて提案するトラッカースタイル!

2000年代初頭に流行したスカチューンやトラッカーブームを彷彿させる、キジマのXSR125カスタム。

2000年代初頭に、ヤマハTW200をベースに流行したスカチューンや、ほぼ同時期のFTRでのトラッカーブームを彷彿させるカスタム。その流行の根源はといえば、さらに古臭い言葉で表現するなら“街乗りのゲタ”。そんな気軽にバイクを楽しむシーンを2024年の今、現代風にアレンジして仕立てたのが、このキジマXSR125というわけだ。

クラシカルな雰囲気を盛り上げる『メーターバイザーKIT』はFRP黒ゲル仕上げで2万2000円。『ヘッドライトリム』もアルミ製ヘアライン仕上げ（5500円）とスチール製メッキ仕上げ（6050円）が選べる。両面テープ貼り付けで装着。

ブレース付き『トラッカーバー』（メッキ：8580円／マットブラック：8250円）はXSR125用に開発され、アップライトで乗りやすさを感じるポジション。『トルネードグリップ ナマゴム』は同社既存品で1650円。

スポーティなイメージを演出するフェンダーレスキットは純正ウィンカーに対応するもので1万5400円。ライセンスランプ、スリムリフレクター、原付2種シールとステーが付属。

パッセンジャーへの安心感はもちろん、荷掛フックを装備した利便性に注目のタンデムグリップにもメッキ（1万9800円）とマットブラック（1万7600円）がある。車体イメージを損なわないデザインにもこだわった。

フロントウィンカーは人気の『Nano3ウィンカー・ブレットスタイル』（1万5400円/2個セット）で『シャフトエクステンション』（2530円）と『ウィンカーマウントベース』（880円）を介して装着される。

『テールランプKIT LED』は2万8600円。取付用ブラケット、変換カプラーなど取り付けに必要なパーツもセットとなっている。リヤウィンカーはフロント同様の組み合わせ。

サイドバッグ装着時の巻き込み防止としての機能はもちろん、非装着時にも車体にマッチするデザインで設計された、スチール製『バッグサポート』は左右セットで1万3200円だ。

アメリカン･ミドル･トラッカー、X350にも便利アイテム続々!

買い求めやすい価格でも注目を集めるハーレーダビッドソンX350にも、キジマはその使い勝手を高めるアイテム群の開発を進めている。

『自分らしいライフスタイルの表現』を謳い、2024モデルとしてデビューしたH-DのX500/350。中でも普通二輪免許で乗れ、車体価格も70万円を切るX350はその手軽さが注目点だ。キジマはそんな街中で楽しむストリートトラッカーにリヤキャリアや、各種ガセットを装着可能なハンドルバーマウントステーを追加して、ロングツーリングにも対応するバイクに磨き上げた。

X350デモバイクでまずはのアイキャッチパーツとなる『アシストリアキャリア』（参考品）は大容量バッグの積載時に本領発揮。現在は純正ウィンカー装着に対応すべく検討中だとか。

『サイドスタンドエクステンション』は既存モデルのハーレー・オーナーには定番の、キジマの人気アイテム。X350用は現状、参考品として装着されたものだ。

純正メーター横には、『マウントバーステー』（7480円）を装着。スマホ装着可能な『Tグリッパー＆5Gマウント』（8580円）が取り付けられ、その下のETCアンテナ部が置ける幅広ステー部もX350用にこだわったデザイン。

『TECH11オーバルエッジミラー』（1万2100円）と『Nano2 ウィンカーランプ』（1万5400円/2個セット）。ミラー基部にウィンカーを挟む手法は他車でも使えるカスタムアイデアだろう。

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