快適なツーリングを楽しむのに最適なバイクといえば、やっぱり大排気量のツアラーモデルでしょう。大柄な車体は荷物も積みやすく、余裕あるエンジン出力は振動も少なく、高速道路の巡航も楽。特に、最近のモデルでは、さまざまな電子制御システムなどで「電脳化」も進んでおり、より安全で安定感ある走りを堪能できます。
そんな大排気量のツアラーモデルの中から、ここでは、国産車の最新モデルをピックアップ。主な特徴や魅力などを紹介します。

スズキ・GSX-S1000GX

スズキの大型スポーツモデル「GSX-S1000」シリーズの2024年ブランニューが「GSX-S1000GX」です。

スポーツツアラーとアドベンチャーを融合させたクロスオーバーバイクという位置付けになるのがこのモデル。オンロードはもちろん、オフロードでも高い走行性能を持つことで、幅広いフィールドで快適なロングツーリングを楽しめるバイクとして開発されました。

フロントカウルは、走行時に発生する負圧の発生を抑制するレイヤードデザインを採用することで、不快な風の巻き込みを防止。3段階の高さ調整可能なウインドスクリーンや標準装備のナックルカバーなどと相まって、高い防風効果を発揮します。

搭載する998cc・水冷4サイクル直列4気筒エンジンは、最高出力110kW(150PS)、最大トルク105N・m(10.7kgf・m)を発揮。スポーツライディングに必要な動力性能を持ちつつも、ツーリング性能を向上させる独自の新技術や装備を採用していることが特徴です。

足まわりでは、電子制御サスペンション「SAES(スズキ・アドバンスド・エレクトロニック・サスペンション)」をスズキの2輪車で初採用。これは、ショーワ製EERAをベースに、GSX-S1000GX専用にセッティングを施したもので、速度や路面状況、ブレーキによる車両の姿勢変化に応じて、サスペンションの減衰量やプリロードを自動調整することを可能としています。

また、3つの走行モードから任意のモードを選択し、エンジン制御マップの切替えが可能な「SDMS-α」も採用。天候や、路面状況における様々な状況や、ライダーの好みに応じたモードを選択することでライディングをサポートします。

さらに、電子制御サスのSAESには、このSDMS-αと連携する「SRAS(スズキ・ロード・アダプティブ・スタビライゼーション・システム)」も採用。通常路面を走行する際の応答性を重視した設定と、石畳や凹凸のある路面を走行する際に乗り心地をより滑らかにする設定をシームレスに切り替えることを可能としています。

ほかにも、スロットルを操作せずに設定速度を維持できる「スマートクルーズコントロール」や、アクセルやクラッチレバーの操作をせずにシフトチェンジ(アップ/ダウン)が可能な「双方向クイックシフトシステム」なども採用。ロングツーリングなどでの疲労度を軽減する数々の装備を備えています。

【GSX-S1000GX主要諸元】
■全長2150mm×全幅925mm×全高1350mm■軸距1470mm■シート高830mm■車両重量232kg■エンジン:998cc・水冷4ストローク直列4気筒■最高出力110kW(150PS)/11000rpm■最大トルク105N・m(10.7kgf-m)/9250rpm■燃料タンク容量19L■燃費:WMTCモード値17.0km/L■タイヤ:前120/70ZR17、後190/50ZR17■価格(税込み)199万1000円

ホンダ・CRF1100Lアフリカツイン

ホンダのアドベンチャーモデル「CRF1100Lアフリカツイン」は、オンロードはもちろん、悪路走行も含めた幅広いフィールドでのツーリングに最適なモデルです。

ラインアップには、ロングストロークサスペンションの採用で、高いオフロード性能を実現する「CRF1100Lアフリカツイン<s>」と、電子制御サスペンション仕様の「CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES」を用意。

また、それぞれに、クラッチレバーやシフトペダルの操作が不要なAT機構と、左ハンドルのシフトスイッチで変速可能なセミオートマ機構を合わせ持つ「DCT(デュアル クラッチ トランスミッション)」仕様も設定。全4タイプの豊富なバリエーションを誇ります。

その2024年モデルでは、1082cc・直列2気筒エンジンの最大トルクを7%向上。CRF1100Lアフリカツイン<s>には、前後にチューブレスタイヤを採用したほか、大型で5段階の調整が可能なウインドスクリーンも追加し、実用性もアップしています。

また、CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツESでは、フロントホイールを21インチから19インチに変更。ワイドなフロントタイヤも採用し、オンロードの走行性能を向上。アッパーミドルカウルの形状変更と相まって、ライダーが体に受ける前方からの走行風の流れをコントロールすることで、長距離走行時などで疲労を軽減する効果を生み出しています。

ほかにも、両タイプには、シートの高さを2段階で調整可能なアジャスタブルシートを素装備し、さまざまな体型のライダーに対応。高速道路などで、アクセル操作なしで設定速度を維持する「クルーズコントロール」など、快適なツーリングを堪能できる装備も満載です。

【CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES主要諸元】
■全長2305mm×全幅960mm×全高1475~1530mm■軸距1570mm■シート高820~840mm■車両重量243~253kg■エンジン:1082cc・水冷4ストローク直列2気筒■最高出力75kW(102PS)/7500rpm■最大トルク112N・m(11.4kgf-m)/5500rpm■燃料タンク容量24L■燃費:WMTCモード値19.6km/L■タイヤ:前110/80R19、後150/70R18■価格(税込み)194万7000円~205万7000円
*【 】内はDCT(デュアル クラッチ トランスミッション)車

【CRF1100Lアフリカツイン<s>主要諸元】
■全長2330mm×全幅960mm×全高1485~1540mm■軸距1575mm■シート高850~870mm■車両重量231~242kg■エンジン:1082cc・水冷4ストローク直列2気筒■最高出力75kW(102PS)/7500rpm■最大トルク112N・m(11.4kgf-m)/5500rpm■燃料タンク容量18L■燃費:WMTCモード値19.6km/L■タイヤ:前90/90-21、後150/70R18■価格(税込み)163万9000円~174万9000円
*【 】内はDCT(デュアル クラッチ トランスミッション)車

ホンダ・NT1100

アドベンチャーモデルのCRF1100Lアフリカツインをベースに、長距離ツーリングなどでの快適性を高めた大型スポーツツアラーが「NT1100」です。

1082cc・2気筒エンジンは、吸排気系などを専用設計。低速から豊かで幅広く使えるトルクと、高回転までスムーズに回る特性を両立していることが特徴です。

また、クラッチレバーとチェンジペダルによる変速操作をなくし自動化する独自機構、DCT(デュアル クラッチ トランスミッション)を標準装備。走行状況に応じた出力特性を5つのモードから選択できる「ライディングモード」や、巡航時に便利な「クルーズコントロール」なども採用し、快適なバイク旅に貢献します。

ほかにも、高さと角度を5段階で調整可能な大型ウインドスクリーン、十分なストローク量を確保したサスペンション、防風性に配慮した形状のフェアリングなども装備。これらとアップライトなライディングポジションが相まって、高速道路を使った長距離ツーリングなどで、上質な走りを実現しています。

【NT1100主要諸元】
■全長2240mm×全幅865mm×全高1360~1525mm■軸距1535mm■シート高820mm■車両重量248kg■エンジン:1082cc・水冷4ストローク直列2気筒■最高出力75kW(102PS)/7500rpm■最大トルク104N・m(10.6kgf-m)/6250rpm■燃料タンク容量20L■燃費:WMTCモード値19.3km/L■タイヤ:前120/70ZR17、後180/55ZR17■価格(税込み)169万4000円

ヤマハ・トレーサー9GT+

888cc・直列3気筒エンジンを搭載するスポーツツアラー「トレーサー9GT」をベースにした上級バージョンが「トレーサー9GT+」です。

注目は、ヤマハ車で初のミリ波レーダーを活用した前車追従型の「ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)」や、「レーダー連携UBS(ユニファイドブレーキシステム)」など、先進の装備が満載なこと。

特に、バイクへの搭載は世界初というレーダー連携UBSは、前方の車などと衝突する危険がある場合にブレーキ力をアシストするという、かなり優れた先進システムで、従来にはない高い安全性を実現します。

加えて、レーダー連携UBSにも対応する電子制御サスペンション、スマホと繋ぐことでアプリを画面に表示できる新型7インチ高輝度TFTメーターなど、数々の高機能な装備を搭載します。

さらに、ヤマハが第3世代と呼ぶ新型のクイックシフターも注目。クラッチなどを操作しなくても、ペダル操作のみでシフトチェンジを可能とする機能ですが、新型では、加・減速時などの状況を問わず、シフトアップとダウンの両方をサポート。追い越し時などシフトダウンにより加速力を強めたい時や、制動時などにエンブレ効果を弱めたい時などに効果を発揮します。

ほかにも、軽量・高剛性のスピンフォージド・ホイールや、CFアルミダイキャスト製の軽量フレームなどにより、軽快なハンドリングも実現。最高出力88kW(120PS)を発揮する888cc・3気筒エンジンは、WMTCモード値20.2km/Lという高い燃費性能も合わせ持ち、スペックの計算上では1回の満タンで360km以上の航続距離も実現します。

【トレーサー9GT+主要諸元】
■全長2175mm×全幅885mm×全高1430mm■軸距1500mm■シート高820~835mm■車両重量223kg■エンジン:888cc・水冷4ストローク直列3気筒■最高出力88kW(120PS)/10000rpm■最大トルク93N・m(9.5kgf-m)/7000rpm■燃料タンク容量18L■燃費:WMTCモード値20.2km/L■タイヤ:前120/70ZR17、後180/55ZR17■価格(税込み)182万6000円

カワサキ・ヴェルシス1000SE

高速道路などのクルージングからワインディングまで、長距離ツーリングで余裕の走りを楽しめるカワサキの大型ツアラーモデルが「ヴェルシス1000SE」です。

エンジンには、1043cc・水冷4ストローク並列4気筒を搭載。最高出力88kW(120PS)、最大トルク102N・m(10.4kgf・m)を発揮するパワートレインは、全ての回転域で優れたスロットルレスポンスと強力なトルクを味わえることが魅力です。クルージングでも、スポーティな走行でも、ゆとりのあるパワーでライディングを楽しむことができます。

また、走行風からライダーを守り、疲労軽減などに貢献する大型スクリーンや、クイックでスポーティなハンドリングを可能にする前後17インチホイール、高輝度LEDヘッドライト、グリップヒーターなどを装備し、長距離ツーリングでの高い快適性も実現します。

加えて、最新の電子制御システムも満載です。まず、「KCMF(カワサキ・コーナリングマネジメント・ファンクション)」を採用。これは、コーナリング中のエンジンやシャーシ各部の状態をリアルタイムでモニタリングし、パワーやブレーキ効力を最適な状態にコントロールする機能です。

また、滑りやすい路面など、さまざまな状況において安定した車体の挙動維持をサポートする「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」、スロットルを操作しなくても自動で設定スピードを維持する「エレクトロニック クルーズコントロール」なども採用します。

さらに、ショーワのスカイフックEERA(電子制御ライドアジャスト)テクノロジーを採用したセミアクティブサスペンション「KECS(カワサキ・エレクトロニック・コントロール・サスペンション)」も装備。

これは、サスペンションに内蔵したセンサーとIMUの検知データを基に、まるで空からバイクを吊ったかのように、バネ(スプリング)上の車体を安定させるという考え方から生まれた機能です。路面の凹凸に応じてショックアブソーバー内の減衰力を自動で調整することで、路面からの衝撃などを最小限にし、車体の走行安定性を向上させます。

なお、2024年モデルのヴェルシス1000SEには、販売店グループ「カワサキプラザネットワーク」向けの特別仕様車として「ヴェルシス1000 SEプラザ・エディション(VERSYS 1000 SE PLAZA EDITION)」も登場。本来は別売アクセサリーのパニアケースキット(片側28L・左右セット)とトップケースキット(47L)を標準搭載した特別バージョンも用意されています。

【ヴェルシス1000SE主要諸元】
■全長2270mm×全幅950mm×全高1490~1530mm■軸距1520mm■シート高820mm■車両重量257kg■エンジン:1043cc・水冷4ストローク並列4気筒■最高出力88kW(120PS)/9000rpm■最大トルク02N・m(10.4kgf-m)/7500rpm■燃料タンク容量21L■燃費:WMTCモード値18.2km/L■タイヤ:前120/70ZR17、後180/55ZR17■価格(税込み)204万6000円(プラザ・エディション209万6600円)

このように、さまざまな電脳化により、先進の走りが楽しめるのが最新の大型ツアラーです。いずれのモデルも、価格は100万円中盤から200万円超えと、ちょっと高価。ですが、その分、より快適で安心・安全なバイク旅を楽しめること間違いなしです。

大型二輪免許を取得したばかりのビギナーから、バイクの醍醐味を知るベテランライダーまで、ツーリング好きライダーであれば、きっと一度は乗ってみたいモデルばかりであることは間違いないでしょう。

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