トライアンフには付き合いやすいエントリーモデルのトライデントがあり、そしてさらに本気度の高いストリートトリプルもある。がしかし、かつて一世を風靡した「デイトナ」ブランドは長らく空席になっていたのだ。新デイトナの復活。これを待っていたライダーも多いだろう。
■試乗・文:ノア セレン ■撮影:渕本智信 ■協力:Triumph Motorcycle https://www.triumphmotorcycles.jp/ ■ウエア協力:アライヘルメット https://www.arai.co.jp/jpn/top.html Alpinestars https://www.okada-ridemoto.com/brand/Alpinestars/そうは言っても公道では……
トライアンフはモト2にエンジンを提供しているし、KTMはモトGPに参戦もしているのに、本気のフルカウルスーパースポーツを作っていない。いや、国産メーカーですらいわゆる「スーパースポーツ」カテゴリーからは撤退しつつあると言えるだろう。
まぁ、それもそのはずだ。それらモデルはどれもとんでもない高性能である代わりに、公道では持て余してしまうことも少なくなく、そんなあまりに速い乗り物にユーザーが疲れてしまった、あるいはさすがに手に負えなくなってきてしまった、という面があるだろう。ドラレコの普及などでかつてのようなヤンチャな走りはさらに許されなくなったということもあるだろう。さらに「そんな速いバイクならサーキットで」という論調もあったものの、サーキットでさえ手に余るほどの性能を持っているモデルも少なくなかった。
高性能は素晴らしい。が、サーキットはともかく公道ではさすがに厳しい。だからこそ、モト2やモトGPと関わっていながらも、トライアンフもKTMも公道で楽しい、現実的なモデル展開に力を入れているのだろう。
情報提供元 [ WEB Mr.Bike ]
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