
ホンダの4ストロークオンロードスポーツバイクの車名に付けられる伝統の「CB」。
市販車としての始まりはCB92(1959年)にまで遡る。
正式名称は「スーパースポーツCB92」とされており、125cc2気筒のエンジンで当時のレーサーとして開発された。
同年、第3回浅間火山レースで優勝している。
その後もCBを冠するバイクは 250cc、450ccとリリースされた。
そしてCB92の登場から経つこと10年、今日のライダーにとってはCBの元祖とも呼べる「CB750FOUR」が登場し、ナナハンブームに拍車をかけた。
1969年に登場したこのCB750FOURは当時としては桁外れの大きさで、本田宗一郎に「こんなでかいバイク誰が乗るんだ」と言わしめたという。
それでも、最大出力67馬力、量産車初の時速200kmオーバーでディスクブレーキを装備したこのバイクは海外市場で大きな評判を得て、当時の海外メーカーにもその後のスポーツバイクのメートル原器として大きな影響を与えた。
以後、ホンダは79年のCB750Fや空冷6気筒1050ccのCBX、「プロジェクトBIG-1」として92年に発売されたCB1000SFなどCBシリーズを拡充していく。
今日では、水冷4気筒、空冷4気筒、水冷2気筒、空冷単気筒など様々なバリエーションのエンジンが搭載され、各ユーザーのニーズに合わせたバイクライフを楽しませてくれている。
これは数字にも如実に表れており、CBシリーズの累計生産台数は260万台を超え世界の多くのライダーに支持されていることが明らかとなっている。
今回はそんな「CB」シリーズの中から、現行モデル「CB1300(SF/SB)」「CB1100、CB400(SF/SB)」そして惜しまれつつ販売が終了したナナハン「CB750」をピックアップした。
いずれも「CB」の名に恥じない素晴らしいマシンであり、これからもCBシリーズは進化し続ける。
目次
HONDA CB400SF 新車・中古車をさがす
カワサキ ゼファーがネイキッドブームを引っ張る中、「プロジェクトBIG-1」のCB1000SFの弟分として92年に登場。低速からしっかりしたトルクがあり、初心者や女性にも扱いやすい特性で教習車として導入している教習所も多い。
99年にはフルモデルチェンジが行われ、回転数によってバルブを制御するHYPER VTECを搭載するなど目覚ましい進化を遂げた。
その後、ネイキッド仕様の「SF=スーパーフォア」に加えてハーフカウルを装備した「SB=スーパーボルドール」もラインナップされ、高速走行を多様するツーリングライダーからも益々評価された。
現在でも大人気の中型ネイキッドモデルである。
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HONDA CB750 新車・中古車をさがす
CB400SFと同様に全回転域で扱い易く、大型二輪の教習車としても人気が高かったモデル。
「CB750は教習車と同じバイクだから初めて買う大型バイクはとして安心」という声も耳にする。
400ccでは物足りないが、リッタークラスは大袈裟かなという人にこそオススメしたいのがこのCB750だ。CBXを彷彿とさせるスペシャルカラーも話題を生んだ。
2008年に生産終了となり後継モデルであるCB1100にその座を譲ったものの、素直さや手頃さ、取り回しのしやすさなどで現在もファンが後を絶たない。
HONDA CB1100 新車・中古車をさがす
CB750の生産が終了した後、2010年に登場して現在に至るのがこのCB1100である。
冷却フィンの造形が大変美しい空冷直列4気筒エンジンに加え、前後18インチホイールというクラシカルなスタイリングが日本人の「オートバイ」というイメージに直結する。
プラグまわりにオイルを循環させる冷却システムなどは、空冷とはいえさすが現行モデルといったところ。ストップ&ゴーが多い街乗り運転でも、オーバーヒートを気にすることなく走行することが可能となっている。
CB750では5速だったミッションがCB1100では6速となり、高いギヤで静かに走行することができ、尚且つ十分なトルクがフォローしてくれるところが嬉しい。
日本が誇る最高かつ最新の空冷リッターバイクは、安心で快適なライディングを約束してくれる。
HONDA CB1300 新車・中古車をさがす
CB1100がオートバイそのもの魅力を味あわせてくれるとしたら、CB1300(SF/SB)は最新水冷ネイキッドのスポーツ性を堪能させてくれるバイクと言えよう。それは決して高回転域まで達しないと味わえないというようなものではなく、全域で発揮するトルク&パワーフィールを高性能サスペンションや制御システムと共に人車一体となってコントロールするという、基本であり最大の醍醐味を味わえるというものである。
「プロジェクトBIG-1」により92年にCB1000SFが登場し、今なお引き継がれ進化する水冷CBシリーズ。
その1つの答えが、ホンダ渾身の水冷ビッグネイキッドスポーツ、CB1300(SF/SB)だ。
グラマラスなボディを余裕で操る感動を是非。
◆【CB1100RS(2017)】クラシカルなスタイルと乗り心地は大人な走りを堪能できる