
2023年から日本にも導入されている、CFMOTO発の125ccストリートバイク「パピオ」。モンキーライクなコンセプトながら、個性的なデザインと意外なスポーツ性能でミニバイクファンの注目を集める1台だ。そのパピオをベースとし、おなじみアニメ「AKIRA」仕様としたカスタムマシンがフィリピンのカスタムイベントにて発表された。
カスタムベースとしてのパピオも面白い!?
このマシンはCFMOTO Phillipinesと、フィリピンのアクセサリーブランド「13 LUCKY MONKEY(13ラッキーモンキー)」がコラボして生まれた。13 LUCKY MONKEYはDante Dizon(ダンテ・ディゾン)とNoli Coronado(ノリ・コロナド)の2名が全てハンドメイドで製作を行うシルバーアクセサリーで人気を博しており、2人共にライダー。アメリカやイギリス、日本のライダーカルチャーを取り入れた、独自のデザインが特徴だ。
そして13 LUCKY MONKEYは、従来より日本アニメへのインスパイアもデザインに取り入れることがあった。今回製作されたカスタムマシンも、その文脈に沿うものだ。ベースとなったのはカフェレーサー仕様の「パピオXO-1」で、スタイルはほぼスタンダードのままだが、デュアルヘッドライトに代表される耐久レーサー風のイメージを強め、サイドカウルはグラスファイバーにより大型化されている。さらにワンオフのディッシュホイールを採用。レーシーさとホットロッドスタイルのコラボを生み出した。
そしてもっとも注目したいのがペイント。モデルとなった「金田のバイク」として完成度は非常に高く、Araiや成田山といった印象的なステッカーチューンも忠実に再現。さらに独自のアレンジとして、エンジンガードにはカタカナで「アキラ」のタイトルがエングレーブされている。アクセサリー制作のテクニックが投じられたのはガードのみならず、タンク、キーにもオリジナルデザインのブラス製パーツを組み込み、ジュエリーブランドとしての存在感も示した。
「金田のバイク」を忠実にパピオへ落とし込んだスペシャルマシン。デュアルヘッドライトが意外に似合う。
細部のパーツはほぼスタンダードのままだが、スペシャルな雰囲気の存在感は抜群だ。
サイドカバーは大型に変更されており、「金田のバイク」のシルエットへ近づける試みがなされている。
13 LUCKY MONKEYはInstagramにて、「私と私のパートナーの彫刻家Noli Coronadoはアニメアキラの大ファンです。 私たちのリングとシャツのほとんどは、1988年のこのアニメにインスパイアされています。 ヒーロー、金田が超象徴的な赤いバイクに乗って、どうやって【それ】を生かすかをブレインストーミングしました」と語っている。日本ではモンキー、グロムといった125ccマニュアル車のライバルとして話題に上ったパピオだが、カスタムベースとしてのポテンシャルも高いというべきだろう。今後の様々なマシンに期待していきたい。
ホイールはワンオフのディッシュホイールへ。ステッカーももちろん忠実に再現。
ジュエリーブランドの手による精密な「アキラ」の彫刻がエンジンガードに追加。
タンクのエンブレムも13 Lucky Monkeyによるオリジナルデザインだ。
ベースとなったパピオXO-1は昨年から日本にも導入されている。スポーティーなマニュアル125ccの新ジャンルだ。
13 lucky monkey
WEBサイト:https://www.13luckymonkey.com/
Instagram:https://www.instagram.com/p/C7qEynqPzHz/
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