
ヤマハインドネシアから、NMAX(エヌマックス)シリーズ新型となる「NMAX TURBO(ターボ)」「NMAX NEO(ネオ)」が発表された。NMAXターボに関しては、その車名からどのような機構を持つ車両なのか気になるところ。さっそく確認していこう。
目次
ターボ限定機構“YECVT”とは?
今回発表されたNMAXは、大きく分けてターボとネオの2ラインアップ。どちらも155ccと排気量に変わりはないが、エンジンに採用された機構に少し違いがある。
まずはどちらの車両にも共通の機構からお伝えしていくと、エンジンはヤマハ最新世代の改良型ブルーコア、単気筒4バルブSOHCエンジンを搭載。VVA(可変バルブアクチュエーション)採用により、それぞれの回転域で最適な燃焼効率とトルクが得られる仕様だ。
一方ターボには新たに“YECVT”という機構が追加されており、これはヤマハの電子制御CVTだという。基本的にCVTは無段変速機構ではあるものの、YECVTでは電子制御によって加速感などを自身でコントロールすることが可能に。2007年に登場したMAJESTY250に搭載されていた“YCC-AT”に似た機構だと思われる。
そう、ここまで読んで勘が良い方はお気づきだろう。ターボとは名付けられているが、あくまで“ターボ感”が味わえるということであり、実際にターボがついているわけではないのだ。とはいえ、150ccクラスのCVTでこのような機構の車両は珍しい。あえてエンジンブレーキを効かせることもできるようで、どのような乗り味になるのか大変気になるところではある。
かなりサイバーな外観。フロントはおそらく中心の2眼がヘッドライトだろう
新世代ブルーコアエンジン。ターボに関してはYECVT、VVAと盛りだくさんの内容
ヤマハの最新テクノロジーを惜しみなく投入
一番の目玉は前述したYECVTだとは思うが、その他の基本性能もご紹介したい。足回りにはデュアルチャンネルABS、およびトラクションコントロールを搭載。リアサスペンションにはサブタンクが装着されており、ストローク量を延長させたことによって乗り心地の向上に寄与している。
ストップ&スタートシステムによるアイドリングストップ機能の他、スマホとの連携を可能とする「Y-Connect」やスマートキー採用と、現行のNMAXに見られる機能は一通り揃っている印象。
ターボの新機構YECVTに関するところでは、スイッチボックスに“ターボライティングモード”の切り替えスイッチと“ターボYシフト”のスイッチがそれぞれ追加。ターボライティングモードでは2つの走行モードが選択でき、Tモード(タウンコミューター)で街乗りに適した走行が、Sモード(スポーツツーリング)では加速重視の走行が可能となる。
ターボYシフトでは「低」「中」「高」の3つから加速レベルを選択可能であり、加速時やエンジンブレーキの際に役立つ機能。先述したYCC-ATのように、ギアチェンジをする感覚で使えそうだ。
現状国内での販売はアナウンスされていないが、ヤマハからの続報に期待したい。
NMAX TURBO/NEO
"Turbo" Magma Black/Tech MAX/Tech MAX Ultimate
NMAX TURBO Elixir Dark Silver
NMAX Neo/S Version
NMAX 2025年モデル インドネシア仕様 主要諸元
・全長×全幅×全高::1935×740×1200mm
・ホイールベース:1340mm
・シート高:770mm
・車重:135kg(Turbo Tech MAX)/133kg(Turbo)/130kg(Neo)
・エンジン:水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ155.09cc
・最高出力:15.37ps/8000rpm
・最大トルク:1.44kg/6500rpm
・変速機:Vベルト式無段変速
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤサイズ:F=110/70-13 R=130/70-13
・本体価格:327000ルピア~432500ルピア(日本円で約¥314,900~¥416,500)
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いや、ターボって…(^-^;
なんかビートみたい。