
ロイヤルエンフィールドより、新型「HIMALAYAN450(ヒマラヤ450)」が発売される。昨年秋のミラノショーにて、従来のレトロスタイルを完全に刷新するフルモデルチェンジを果たした新ヒマラヤ450は、新たに排気量のアップした水冷単気筒エンジンやカートリッジ式倒立フォーク、電子制御スロットル、フルカラーTFT液晶メーターなどを装備。一挙に最新鋭アドベンチャーモデルとなった。
発売は2024年7月18日(木)、価格は仕様によって異なり、チューブホイールタイプが88万円、チューブレスタイプが89万9800円。全国のロイヤルエンフィールド正規代理店にて取り扱われる。
パワーは23PSから40PSへ!シンプル&レトロな空冷エンジンを一新した新ヒマラヤ
ヒマラヤは2017年に発表された、ロイヤルエンフィールド初めてのアドベンチャーモデル。ロイヤルエンフィールド社といえば、ヒストリックな空冷エンジンやデザインを守り、クラシカルな味わいで知られるインド発のメーカーだが、ヒマラヤもその例に漏れず、411ccの空冷OHC単気筒エンジンを搭載しつつ、レトロなラウンドタイプのヘッドライト、武骨なタンクガードなどを備えつつ、シート高も800mmとアドベンチャーとしては低く、レトロアドベンチャーとでもいうべきスタイルを持っていた。
ところが昨年秋のミラノショーにて、ヒマラヤにエンジン、フレーム、ルックス、装備といった、ほぼ全面的なフルモデルチェンジが発表された。全体的に曲線を生かしたモダンなシルエットに変貌し、エンジンは完全新設計、かつロイヤルエンフィールド初の水冷で、452ccDOHC4バルブ単気筒、6速ミッションの「シェルパ450」となり、最高出力は従来の23.98PSから、40.02ps/8,000rpmと約17PSもの強化を果たした。さらに吸気口を高くレイアウトし、渡河性能まで考慮された吸排気系統を持つ。フレームはスチール製ツインスパー、サスペンションにはSHOW製カートリッジ式倒立フォークが採用され、走破性も強化。またライドバイワイヤによる電子制御スロットル、「パフォーマンス」「エコ」など4種のライディングモード変更機能も搭載している。
フルモデルチェンジを果たしたヒマラヤ。排気量アップに伴い、ネーミングも「ヒマラヤ450」と改められた。
旧ヒマラヤは411ccの空冷OHCエンジン搭載、鼓動感を楽しめるビッグシングルのレトロアドベンチャーだった。
装備面では、新たにラウンドタイプのフルカラーTFT液晶メーターを採用。従来のアナログ2眼から一新したほか、Google mapと連携してナビゲーションを表示できる「TripperDash」機能を備える。丸形ディスプレイでのフルマップナビは世界初だというから驚きだ。もちろん、スマホ連携による音楽再生、通話、メッセージ確認も可能。ヒマラヤはレトロアドベンチャーから、最先端をゆくパワフルなアドベンチャーとなったといえる。ネーミングも「ヒマラヤ450」へ変更された。
カラーバリエーションは5色、タイヤタイプを選べる2種がラインナップ
そんなヒマラヤ450、国内では2024年7月18日(木)から発売となる。カラーバリエーションは「ハンレ・ブラック」「カメット・ホワイト」に加え、受注発注カラーとして「スレート・ポピー・ブルー」「スレート・ヒマラヤ・ソルト」「カザ・ブラウン」の全5色がラインナップ。価格は仕様によって異なり、チューブタイヤ用ホイール仕様は88万円、チューブレスホイール仕様は89万9,800円だ。ミドルクラスのアドベンチャーとして、国内のツーリングシーンでも活躍が期待できるだろう。
ミドルアドベンチャーとして注目したい新ヒマラヤ450。ホイールの仕様を選べるのも嬉しい。
ヒマラヤ450[2024]
発売日:2024年7月18日(木)
メーカー希望小売価格:¥880,000~
ハンレ・ブラック【新色】
カメット・ホワイト【新色】
スレート・ポピー・ブルー【新色】
スレート・ヒマラヤ・ソルト【新色】
カザ・ブラウン【新色】
ヒマラヤ450[2024]主要諸元
・全長×全幅×全高:2,245×852×1,316mm
・シート高:825/845mm
・車重:196kg
・エンジン:水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 452cc
・最高出力:40.02PS/8,000rpm
・最大トルク:4.08kg-m/5,500rpm
・燃料タンク容量:17.0L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=90/90-21、R=140/80-17
・価格:88万円~
この記事にいいねする