
2020年に惜しまれつつ35年の歴史に幕を降ろしたヤマハのセロー250の後継モデルが開発中という噂をキャッチ。注目は排気量。250ccではなく、トレッキングに最適な、元祖セロー225に回帰した230cc程度になる可能性も?
情報提供元:月刊オートバイ2024年6月号(5月1日発売)
CG:宮窪伸治
目次
軽量スリムを追求し街も山野も駆け巡る?
近頃、250クラスのオフロード車が元気だ。カワサキのKLX230の導入は告知され、スズキは2023年にVストローム250SXを導入。ホンダのCRF250Lと合わせ、ラインアップは充実しつつある。
一方ヤマハはセロー250が生産を終えて以降後継機がいないのが現状。当然ヤマハも、この状況を精悍しているわけはなく、250ccクラスのオフ車を開発中のようだ。
ただ、排気量は軽二輪(126~250cc)上限の250ccではなく、200~230cc程度との噂もある。250ccでないのは、初代セロー225のコンセプトを忠実に再現する開発方針が理由かも知れない。
1985年に発売されたセローは軽量で粘り強い特性の223cc空冷単気筒エンジンが特徴。コンパクトな車体で、足を着きながら山道を走る"マウンテントレール"という独自の世界観を実現した。次のセローも初代に回帰したトレッキングモデルとして蘇るか!?
XT230[YAMAHA]写真は編集部製作のCG。予想登場次期:2024年秋
SEROW225[YAMAHA 1985]軽量オフのXT200をベースに223cc化。乾燥重量はわずか102kgで、軽さと細さ、足着き性を追求し「二輪二足」を実現した。
名機セローのコンセプトを受継ぐヤマハ独自の「マウンテントレール」
世界展開でネーミングは「WR」でなく「XT]か?
今回はあえて車名をXT230と予想した。“ヒマラヤカモシカ”を意味するセローは日本向けの車名で、海外ではXT225やXT250として販売。アジアでオフロード熱が高まっている背景もあり、世界で浸透しているXTの車名を新型に冠してみた。
ヤマハの250オフと言えば、WR250Rの復活を望む声も根強い。2017年に生産終了した高性能車で、アジアではWR155Rが展開中だ。そんな「WR」を名乗る可能性もあるが、今回は動力性能を追求したキャラクターとは合致しにくいと思われる。
エンジンはセロー同様の空冷か、または水冷か、新規エンジンなのかは不明だが、KLX230が空冷で登場したため、空冷の可能性も十分あるだろう。
従来のセロー250も万能なキャラを誇ったが、新型が230ccになれば従来型250を上回るトレッキング性能を発揮するはず。今でもセロー225を大事に乗っているオフ愛好家は多いが、きっと新型はベテランにもビギナーにも歓迎されることだろう。
XT230[YAMAHA]写真は編集部製作のCG。予想登場次期:2024年秋
SEROW250[YAMAHA 2020]2005年に225がフルチェンジで250に。若干オン寄りの性格となった。2020年型でファイナルを迎えた。北米ではXT250として存続。
WR250R[YAMAHA 2017]国内オフ初のアルミフレームに、チタンバルブなどで31PSを発揮する水冷エンジンを搭載。オフのYZF-R1を目指した。中古市場でも人気。
オフロード車は今後ますます充実?
各部をアップデートした本格派!
2022年に国内で生産終了したKLX230が最新の排ガス規制に対応して復活する。
232ccSOHC空冷単気筒はバルブを小型化したほか、FI設定などを変更。車体は従来のペリメターフレームやアルミスイングアームを導入し、車重132kg(北米仕様)と軽量だ。足元はフロント21、リア18インチのワイヤースポークホイールで武装。新たに前後ABSのキャンセル機能まで獲得し、オフへの備えは万全だ。
KLX230[KAWASAKI]ジャパンモビリティーショーで登場した新型KLX230.モーターサイクルショーでは低シート高の「S」も登場。今秋導入予定。
唯一のヨンヒャク投入? ミニWRも登場か
V-ストローム250SXを投入したスズキだが、さらなる新作にも期待。本格オフのDR-Z400SとSMが2025年に国内で復活するとの噂があるのだ。DR-Zは街乗りから不整地まで対応し、ライバルにはない400ccの排気量と当時40PSのハイパワーが武器。オンロードも得意なV-ストローム250SXと、本格派であるDR-Z400の二枚看板に期待したい。さらにWR155Rが国内導入されるとのうわさも。となればオフ車が選び放題になるが、果たして!?
V-STROM250[SUZUKI]ツインのV-ストローム250に対し、油冷単気筒を採用。F19&R17インチキャストホイールでオンもオフも対応。
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KLXはコンペモデルのエンジンありきで空冷230cc。かつ、W230/メグロにも転用し、コスト削減して何とかやってるやつでしょ。
ヤマハの事情だと、MTとスクーターで共用部分の多い水冷125/155VVAエンジンを元に開発して、コスト削減と多機種展開じゃねーの? となれば水冷200cc付近が着地点では?
予想CGは、ライト、タンク、フロントフェンダーとエンジンシリンダーがセロー250で、それ以外はXR230なのね。
最近ヤングマシンで、ヤマハが現在の水冷150ccのラインナップの排気量拡大の必要性から、水冷200ccのオフロードモデルが出ると予想してた。
セロー225やXR230に搭載された223ccエンジンは、どちらも既存の200ccエンジンからの派生だったので、
”歴史は繰り返す”なら有力な200ccエンジンが出たその先の可能性はあるかもしれないけど…。
排気量がいくつでもいいんだけど、車重が重いならパワーのあるエンジンを載せてくれ。
パワーがないエンジンなら車重を軽くしてくれ。
全く同感です。250cc未満のバイクはトルクがないため可能な限り249ccギリギリで設計され必要なパワーを確保して欲しいのですがメーカー側の都合で俳句量が削られパワーに余裕のないモデルになるでしょう。
これまで大中小、様々なバイクに乗ってきて原付二種のように任意保険や維持費の負担が軽くて交通の流れにも対応できる利便性の高さを理解していますが、率直に言って実馬力30以上ないとバイクの醍醐味は楽しめないと思います。
ちなみに現在WR250XとヴェルシスX250、そしてDT200Rに乗っていて、WR250Xほど軽くて馬力があるとチカラ不足は感じられませんが、重たいヴェルシスX250は33馬力なのに運動性能に雲泥の差があり実馬力も違うような気がします。ちなみに2ストエンジンのDT200Rは先日、エンジンを整備した結果、林道ではパワーが有り過ぎて困ります・・(汗)
あっ冒頭は「俳句量」じゃなく「排気量」の間違いですが、"俳句量"で検索すると皆さん結構間違っていますね。(笑)
absやら触媒やら もう軽いバイクは公道仕様では無理かもしれん
売れない日本市場の車両区分に合わせて開発なんてしてられないんでしょうね。
静観→精悍
校正すらしてない妄想記事に釣られた俺が馬鹿だよ
新型セローが出るとすれば、EU排気ガス規制対応の為、水冷で、重量増加による性能ダウンを補うので排気量250cc以上かな。ヤマハファンとしてはカワサキに負けずにハイブリッドバイクをセローnextとして出して欲しいけど。その時はトライアルEVのYEベースで150cc エンジンと組み合わせて350ccクラスのバイクをオフとオンの2仕様車体というのはどうでしょうか。
アジアが主戦場なら、過積載も考慮してるだろうから
強度的にも余裕を持たせてあるだろうし、ABSやキャニスター等もあり
軽量なモデルは期待できないかもね
アタック系で遊ぶならヨーロッパ勢のレーサーベースの市販車を買うか
割り切ってクローズドコースをレーサーで遊ぶか
どっちもって言うのが難しい時代になりましたね