
今年2月、北欧のオートバイメーカー「Husqvarna(ハスクバーナ)」が2024年モデルのSvartpilenシリーズとVitpilen401を発表したのは記憶に新しい。これから購入を検討している人や興味がある人に向け、改めてハスクの新型を紹介していこうと思う。
目次
大幅に進化を果たした北欧の“矢”
2018年の発売以来、初のフルモデルチェンジを果たしたSvartpilenとVitpilenシリーズ。KTMのDUKEシリーズと同様のプラットフォームを持ち、デザインだけでなくエンジンやシャシーなど全てが一新された。
全車で共通する変更点も多く、シート高が835mmから820mmに下がったほか、タンク容量が9.5Lから13Lへと大幅に増量。ハスクが得意とする独創的なデザインコンセプトは相変わらずだが、スイングアームマウントだったリアフェンダーとナンバープレートホルダーは廃され、オーソドックスなリアフレームマウントへと変更を受けている。
また250も含めてクイックシフターが初期装備されているため、ギアチェンジの際にクラッチ操作は不要。スマホとバイクを連動させるコネクティビティ機能も追加され、より快適性を向上させた。
スウェーデン語で“黒い矢”を意味するSvartpilen。今回のモデルではシックなガンメタリックカラーを外装に纏い、401に関してはタンクに浮かぶ“401”の数字は従来型から継続となる。
新型Svartpilen401。よりシャープに近代的なデザインへと進化した
新型Svartpilen250。ショートスクリーンで印象がガラッと変わった
250と401はそれぞれ排気量も上がっており、特に401シリーズに関しては373ccから398,6ccに増量。伴って出力も1PSアップの45PSを実現している。メーターは5インチTFTフルカラーディスプレイに変更され、小型のスモークシールドが新たに追加された。
Vitpilen401は“白い矢”を意味するオンロードに特化したシリーズだ。前モデルはセパレートハンドルでキツめの前傾姿勢だったが、2024年モデルでは一転してバーハンドルに変更。アップライトなライディングポジションへと変更を受けている。
新型Vitpilen401。アップハンドルになり、より乗りやすい仕様になった
Svartpilen250[2024]
発売時期:2024年3月
メーカー希望小売価格:¥710,000(税込)
Svartpilen250[2024]主要諸元
・エンジン形式:水冷SOHC4バルブ単気筒
・総排気量:249,1cc
・最高出力:23 kW(31PS)/9,500rpm
・最大トルク:25Nm/7,500rpm
・変速機:6速
・タイヤ(F/R):110/70R-17 / 150/60R-17
・ホイールベース:1,368mm±15.5 mm
・シート高:820mm
・燃料タンク容量:約13L
・車輌重量:約154kg(燃料除く)
Svartpilen401[2024]
発売時期:2024年3月
メーカー希望小売価格:¥799,000(税込)
Svartpilen401[2024]主要諸元
エンジン形式:水冷DOHC4バルブ単気筒
総排気量:398,6cc
最高出力:33 kW(45PS)/8,500rpm
最大トルク:39 Nm /7,000 rpm
変速機:6速
タイヤ(F/R):110/70R-17 / 150/60R-17
ホイールベース:1,368mm±15.5mm
シート高:820mm
燃料タンク容量:約13L
車輌重量:約159kg(燃料除く)
Vitpilen401[2024]
発売時期:2024年4月
メーカー希望小売価格:¥799,000(税込)
Vitpilen401[2024]主要諸元
エンジン形式:水冷DOHC4バルブ単気筒
総排気量:398,6cc
最高出力:33 kW(45PS)/8,500rpm
最大トルク:39 Nm /7,000 rpm
変速機:6速
タイヤ(F/R):110/70R-17 / 150/60R-17
ホイールベース:1,368mm±15.5mm
シート高:820mm
燃料タンク容量:約13L
車輌重量:約154.5kg(燃料除く)
Svartpilen801の国内販売も間近か?
250や401シリーズとは別に、ハスクは今年3月にも新車を発表している。これまでになかった801シリーズのSvartpilen801だ。
KTM 790DUKEが搭載する“LC8c”エンジンをベースに構成され、クラシカルなデザインと最新の電子制御を同居させたスクランブラーとなる。
重量はわずか181キロだが、DOHCパラツインエンジンからは105PSのパワーを叩き出すというのだから驚き。シリーズ初の2気筒モデルというのも注目だ。
新しい801シリーズからほかの新型が出る可能性もあり得る。ハスクの追加情報から今後目が離せない。
3月に発表された新型SVARTPILEN801。790DUKEシリーズと同様のエンジンということから、鋭い走りを予感させてくれる
タンクにはしっかりと801のロゴが。バーハンドルやアクラのマフラーなどカスタムパーツのラインナップも豊富だろう
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