
トライアンフモーターサイクルズジャパンは、特別仕様車「Trident Triple Tribute スペシャル・エディション」を今季限定で販売することを発表した。マン島TTレースで5回もの優勝を飾った伝説的バイク「スリッパリー・サム」にインスパイアされた特別カラーとなる。価格は99万5000(税込)で、今年4月より順次出荷予定だ。
1970年代の伝説が現代に復刻!
今回発表されたTrident Triple Tribute(トライデント トリプル トリビュート)は、トライデント660をベースとした特別仕様車。トライデントは“三又の矛”を名に持つ3気筒エンジン搭載モデルであり、全回転域で豊かなトルクを発揮するロードスターだ。トライアンフといえば、ボンネビルなどのバーチカルツインエンジンを搭載したヘリテイジモデルも人気だが、長年のレース史の中で熟成された3気筒エンジン搭載モデルも大きな魅力。トライデント660はトライアンフの伝統を感じられるだけでなく、100万円を切る値段設定でエントリーユーザーからの支持も厚い。
そもそもトライデントの歴史は1968年にまでさかのぼる。トライアンフがレースで初めて3気筒モデル「TRIDENT T150」を投入し、輝かしい戦績を残したことでハイパフォーマンスエンジンの象徴となった。
その後1970年に登場した3気筒750ccのトライデント“スリッパリー・サム”が、マン島TTにて5連覇を飾る快挙を成し遂げたのだ。以来、スリッパリー・サムは伝説のバイクとして語り継がれている。
トライデント トリプル トリビュートは、その伝説的なマシンをオマージュしたモデル。外観はホワイト、ブルー、レッドのグラフィックで構成され、象徴的な“67”のゼッケンナンバーがタンク側面に浮かぶ。さらにトライアンフシフトアシスト(クイックシフター)、フライスクリーン、ベリーパン(アンダーカウル)が装備され、現代的なテイストの中にトライアンフの歴史を溶け込ませた。
フロントフォークはSHOWA制41mm SFF。フェンダーのデザインも象徴的だ
トライデント トリプル トリビュート主要諸元
・ホイールベース:1400mm
・シート高:805mm
・車重:190kg
・エンジン:水冷12バルブDOHC直列3気筒
・最高出力:81PS/10250rpm
・最大トルク:64Nm/6250rpm
・燃料タンク容量:14L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70Z R17、R=180/55 R17
・出荷時期:20024年4月より順次
・価格:995,000円(税込)
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