
昨年のジャパンモビリティーショーで登場して話題となったメグロの250ccモデル、S1。発売が待ち遠しいモデルだが、なんと、そんなメグロに350cc前後の新型が登場するのでは……という噂があるらしい。ということで、CGとともにその内容を大胆予想してみたぞ!
情報提供元:月刊オートバイ2024年4月号(3月1日発売)
CG:宮窪伸治
目次
100周年記モデルの第2弾として大胆予想!
250ccクラスで貴重なネオラクシックスタイルを体現し、発売が待たれるメグロS1とW230の兄弟車。KLX230系の232cc空冷単気筒をベースに、レトロなシリンダーヘッドや専用の外装で造り込まれている。
特にメグロS1は各部にメッキパーツをあしらい、より重厚。モチーフは往年の250メグロSGで、伝統ブランド「メグロ」の100周年を記念した1台でもある。
目黒製作所は1924年(大正13年)に創業した日本およびアジア最古のメーカー。1964年、カワサキが吸収合併し、2021年のメグロK3で約56年ぶりにブランドが復活した。
そして創立100周年にあたる2024年には第2弾のメグロS1が登場する。だが、これで終わらず、次の記念モデルが用意されていることを期待したい。
そこで本誌が予想したのがメグロの350cc版である「メグロY1」。この車名には、往年のメグロに存在した350ccのY型、そして100Years=100年の意味を込めてみた。インドをはじめグローバルで人気の350cc版はインパクト抜群。登場すればメグロ100周年を祝う大本命になるのでは?
MEGURO Y1[KAWASAKI]画像は編集部が制作したCG。予想登場時期:2024年秋
MEGURO Y型REX号[MEGURO 1953]メグロS1の元ネタとなった250ccのS型ジュニアが登場した1953年(昭和28年)、346cc単気筒のY型レックスも発売。2台とも令和に甦る?
ホンダのGB350Cに対抗する"重厚系"クラシックか!?
S1の232cc単気筒は排気量アップの余地アリ?
メグロY1の350ccという排気量は、日本でもアジアでも大人気だ。日本ではホンダのGB350が251~400ccクラスのベストセラーに輝いている。ご存じのとおり鼓動感と力強い走りを実現した空冷単気筒とレトロモダンなルックスが人気の理由。さらに今年はよりクラシカルな派生モデル、GB350Cも登場予定だ。
国内で知名度が高く、歴史的に重みのあるメグロの350ccなら、スタンダードのGB350はもちろん、より本格的なGB350Cにも十分対抗できるはずだ。
そしてインドではロイヤルエンフィールドの350ccシリーズが圧倒的シェアを誇る。インドでもメグロの350が登場すれば、大いに注目を浴びるだろう。
なお、メグロY1のエンジンはメグロS1を基盤とする可能性もあるだろう。ちなみにタイではベース車であるKLX230エンジンのボアアップキットが社外品で発売されており、排気量アップの余地はあると考えられる。
これに加え、国内では2024年秋に400ccクラスにニューモデルが投入される計画があるという。本誌ではこれが350ccのメグロY1なのでは? と大胆予想したい!
MEGURO Y1[KAWASAKI]画像は編集部が制作したCG。予想登場時期:2024年秋
よりレトロ化でエンフィールドを追撃する
そもそもホンダのGB350は、インド本国で人気のロイヤルエンフィールド(RE)を追撃するために投入されたモデル。現地でハイネスCB350を名乗り、REが誇る伝統のブリット350やクラシック350らをライバルとしている。新たに追加されるGB350Cは、インドで「CB350」を呼称。REが戦前から販売しているブリットなどにより近い重厚なクラシックスタイルが特徴だ。ここにメグロの350が加われば、三つ巴の戦いが勃発する!?
GB350C[HONDA]日本名はGB350Cだが、写真のインド仕様はCB350を名乗る。現地仕様のベージュは日本仕様には導入されないようだ。国内では3月下旬に発表され、5月下旬頃発売か?
バーチカルツイン復活?
高い技術を持つインド拠点が動く?
カワサキはインド市場に力を入れており、現地法人が高い技術力を誇る。独自にW175のエンジンをFI化したり、キャストホイール仕様のW175ストリートを開発したりしているのだ。ホンダに続き、インド法人がREを意識した350ccのクラシックモデルを投入しても不思議ではないと思える。これがGBのように日本へ導入される可能性もあるだろう。一方、過去に販売されていたW400の並列2気筒を復活させることも考えられる。その際は、メグロK3のスケールダウン!?
この記事にいいねする