
ホンダは全国の教習所に向けた新型教習車両として、「NX400L(教習車仕様)」を発売する。4月発売の「NX400」をベースとしたモデルで、生産を終えたCB400スーパーフォアに代わっての登場だ。
現行400cc唯一の水冷アップハンドル!各種ランプを搭載し、価格は106万7000円
普通二輪免許の教習車両としておなじみ、CB400スーパーフォアが生産を終了したのは2022年のこと。現在も現役で活躍している車両も多いが、消耗により姿を消す日も遠くないだろう。そんな中、ホンダは次世代教習車として「NX400」をベースとした「NX400L(教習車仕様)」を登場させることとなった。
NX400は昨年発表されたばかりの399ccクロスオーバーモデル。従来の「400X」に代わり、今年4月の発売が決定している。一見するとフロント19インチのアドベンチャースタイルということで、教習車のイメージは沸かないモデルだが、各社の現行ラインナップの中では唯一の水冷エンジン&アップハンドル搭載モデル。これを2次減速比の変更、サスペンション長の短縮やハンドル形状の変更により教習仕様へ最適化。低中速域での扱いやすさと、取り回しやすさを高めている。車体の転倒ダメージを軽減させるバンパー類、運転状況を指導員へ伝える表示ランプを新装備し、教習車らしい見た目となった。
スペック面では、シート高がスタンダードの800mmから、10mm低い790mmに見直されており、足つきにも配慮されたかたち。ただし装備品の影響で、車重はスタンダードの196kgから5kg増加の201kgとなっている。エンジン出力やトルクといったスペックに変更はなし。
カラーリングはスタンダードには採用されていない「ファイティングレッド」の1色のみ。価格は106万7000円で、スタンダードモデルからは17万6000円アップの設定となる。発売は2024年4月11日(木)、販売予定数は2,500台。教習所で姿を見る日も近い。
NX400L(教習車仕様)[2024]主要諸元
・全長×全幅×全高:2,140×820×1,190mm
・ホイールベース:1,430mm
・シート高:790mm
・車重:201kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 399cc
・最高出力:46PS/9,000rpm
・最大トルク:3.9㎏-m/7,500rpm
・燃料タンク容量:17L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/80R19M/C 59H、R=160/60R17M/C 69H
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