
首都高速山手トンネルの緊急出動を任務とする「首都高バイク隊」は黄色に塗装されたCB400スーパーボルドール(SB)で黄バイとしてお馴染みの存在。これが、CB400SBの生産終了に伴い車両を変更すると予想される。
写真:首都高速道路/BMW MOTORRAD教習車は400X、首都高バイク隊は電動に!?
2022年10月に生産終了したCB400スーパーフォアおよびスーパーボルドールは、30年に渡り愛されてきた名車だけに惜しまれる声が特に大きかったモデル。その扱いやすさから教習車としても普及していたので、生産終了の余波は一般ライダーだけでなく各方面に広がっている。
そして、思わぬ余波として首都高バイク隊の車両も影響を受けると思われる。山手トンネルの緊急出動車として配備されているのはコンパクトで扱いやすいCB400SBで、首都高速で黄色に塗装された通称「黄バイ」を見たことがあるライダーは多いはずだ。
この黄バイが、BMWのEV、Cエヴォリューションに変更される模様だ。Cエヴォは、2020年に警視庁に白バイとして納入された実績がある。また、2035年までにバイクでもカーボンニュートラルを目指す東京都の政策にも合致した車両だということも理由だろう。
Cエヴォの白バイは、東京モーターサイクルショーでの展示の他、箱根駅伝で先導を務めており、首都高バイク隊でも採用となればより存在感を高めることになる。導入時期は不明だが、2024年には実車に遭遇する機会があるかも知れない。首都高走行時は要チェックだ!
C evolution [予想CG] 2017年に発売された電動スクーター。警視庁の白バイをベースにバイク隊の黄色に変更してみたがかなり目立つ。近未来感があり首都高に似合いそうだ。
こちらは、警視庁の白バイ仕様。普通二輪免許で乗れるのもCB400SBの代替として適任。航続距離は160kmで実際の使用でも100kmほど走るので任務にも対応する。
C evolution [BMW] 現在はCE 04に世代交代しているが、白バイの実績から選ばれたと思われる。CB400SB黄バイもCB1300が白バイとして採用されたことが採用の理由になっている。
CB400SB [首都高速道路] 首都高バイク隊の黄バイ。2003年頃から採用が検討され、2007年の山手トンネル開通に合わせて配備された。高速道路の作業車と同じ黄色のカラーが特徴だ。
普通二輪免許の教習車は400Xになるか
CB400シリーズ生産終了で最も影響を受けるのは教習車で、選択肢がなかっただけに新型教習車の開発は急務となっている。編集部が得た情報によると新型教習車のベースには400Xが選ばれる模様で、2024年春以降に発売されると予想される。
CB400SFのネイキッドスポーツからアドベンチャーモデルに変更され、フロント19インチホイールの操縦性で一本橋は安定するかも知れない。また、400Xで800mmあるシート高は教習車仕様では下げられるだろう。2024年は各方面でCB400からの世代交代が進むことになりそうだ。
400X教習車仕様 [予想CG] 水冷並列2気筒エンジンは扱いやすいので教習車向きだろう。CB400教習車より全高が約30cm高いのは大型スクリーンや19インチホイールの影響だ。
CB400スーパーフォア教習車仕様 [HONDA] 平成28年排ガス規制に対応して2017年12月に発売。シート高がSTDより5mm低い750mmに設定されバンパーを装備するなど細部が異なる。
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