文/Webikeスタッフ:銀
こんにちは!ウェビックスタッフの銀です。今回はホンダのモンキー125を、片道30キロの通勤ルートを中心に実際に走ってみた感想をレポートします。
普段、私は片道約30キロの道のりをヤマハ NMAXで通勤しています。ルートとしては、約1/3は渋滞がひどく、すり抜けが多いストップ&ゴーの道で、2/3は流れの早い国道の幹線道路、主に国道246号線を走るルートです。今回のモンキー125も同様のルートで走行しています。
目次
50cc版にない安心感、パワー感と車体のサイズ感のバランスが絶妙の125
「見ているだけでうれしくなる」。ホンダのWEBサイトにある、モンキー125のキャッチですが、まさに言い得て妙。試乗レポート用に借りて跨った時から、ニコニコが止まりません。モンキー125って、まさにそんなバイク。
モンキー125で走り出すと、風を切って、景色が流れていくのが、本当に気持ちよく感じられます。パワー感と車体のサイズ感のバランスが実に絶妙なんです。
前後ホイールが8インチ時代の先代モンキーは独特な乗り味で、楽しいけれどちょっと冷や冷やしながら走る印象でしたが、ホイールサイズが12インチ、前後ディスクブレーキになったモンキー125は、ビックバイクから乗り換えても違和感の少ない、しっかりとした乗り味。車体構成が似ているグロム125と違い、2本リアサスと厚みのあるシートで、ちょっとふわふわとした乗り心地も、モンキー125の気持ちよさをより引き立てています。
125ccのエンジン性能は充分!もはや“おもちゃ”ではない
4速マニュアルミッション、空冷125㏄のエンジンは、ピックアップこそ鋭くありませんが、しっかりアクセルを開けて走れば充分に速く、交通量の多い幹線道路でも堂々の走り。
灯火類もすべてLED化され、フェンダー、タンク、マフラーカバーなどの外装類も高級感があり、樹脂パーツが多いスクーターとは雰囲気が違います。
先代のモンキーは失礼ながら、大人のおもちゃ、という表現がぴったりなバイクでしたが、今度のモンキー125はより幅広い層に受け入れられるバイクだと思います。自分は特に、バイク免許を取ったばかりの初心者や女性、リターンライダーにモンキー125をお勧めしたいです。加速、ブレーキング、コーナリング、メンテナンスといったバイクの基本を安全かつ楽しく習得するのに、こんなに適したバイクはないと思います。
通勤に使うには注意が必要でも、あえてモンキー125を選ぶ価値はあり
ただ、通勤で使ってみて、いくつか気になった点も。車体が小さく視点が低いせいもあり、ミラーに映る視界が狭いので、後方から来る車を確認しづらく、巡航速度が速い幹線道路では特に注意が必要です。また、自動車が直前に割り込んで入ってきたり、合流して来る事が普段よりも多かった気がします。車体が小さく視認性が良くないのか、自動車からすると速度差を測りにくいのか。幹線道路を走る際は、普段よりもちょっと気を使いました。
渋滞する道路を走っていても、ちょっと流れが良くなるだけで、気持ち良くなってしまう。荷物も積めないし、雨風を防ぐスクリーンもカウルもないモンキー125ですが、あえてこのバイクで通勤している、ということが明確なライフスタイルを感じさせてくれます。モンキー125はそんな不思議な魅力を持っているバイクでした。
2020年型モンキー125/ABS主要諸元
・全長×全幅×全高:1710×755×1030mm
・ホイールベース:1155mm
・シート高:775mm
・車重:105/107kg
・エジンン:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 124cc
・最高出力:9.4PS/7000rpm
・最大トルク:1.1㎏m/5250rpm
・燃料タンク容量:5.6L
・変速機:4速リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/80-12、R=180/80-12
・価格:40万7000円/44万円
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