1月12日に開幕した東京オートサロンでヤマハが小型EVを多数公開した。電源にはホンダが開発したモバイルパワーパックe:を使用し、ヤマハの電動プラットフォームを採用したシリーズになっている。

普通自動車免許返納後の移動を想定

幕張メッセで開催された東京オートサロンのヤマハブース中央には黄色の電動バギーが展示されていた。「Concept 580」と名付けられたプロトモデルで、さぞかしスポーティなモデルかと思いきや「免許返納者の足として想定しています」という意外な答えが返ってきた。

簡単に言うと、コンセプト580はシニアカーの代わりとして開発されたもので、自宅の近所を移動する乗り物。普通自動車免許を返納しても残すことができる小型特殊免許で運転できるEVなのだ。ちょっと畑までといった用途に応えるためにオフロード仕様になっている。

スタイルは、「シニアカーには乗りたくない」という声もあることから、スタイリッシュなバギータイプにしているという。これにホンダモバイルパワーパックe:を2個搭載する96V電源とヤマハのe-Axle(イーアクスル:モーター+ギア、コントロールユニットのパッケージ)を採用している。

ヤマハは、e-Axleのサプライヤーになることを目指しており、今回のオートサロンでは様々な共創パートナーによるプロトモデルを展示した。小型特殊だけではなく特定小型原付タイプも用意されており、モバイルパワーパックの有効活用を模索したシリーズになる。

【ギャラリー】ヤマハの新機軸EV一覧 (13枚)

この記事にいいねする


コメントを残す