
ホンダは、生産終了したCB400スーパーフォア教習車仕様に代わり400X教習車仕様を発売する模様だ。現行400ccラインナップで唯一の水冷アップハンドルモデルなので候補になったと思われる。
公道版よりも足つき性が向上した仕様か
2022年10月末でCB400スーパーフォアが生産終了したことで、普通二輪免許の教習車のラインナップが現在途絶えてしまっている。普通二輪免許合格者数は2017年から2021年まで伸び続けており、この勢いを止めないためにも新型教習車の供給が急がれる状況だ。
この状況で動きを見せているのがホンダで、アップハンドルのモデルで選択肢はGB350/Sと400Xの2モデル。空冷のGBは候補から落ちたようで400X教習車仕様がデビューすると予想される。すでに先行受注が開始されていると思われ、2024年4月以降に発売されるだろう。
気になるのは、2024年モデル400XはNX400にモデルチェンジすることが決まっていること。ホンダは、欧州で発表されたNX500の400cc版を日本に投入することを発表しており、4月下旬に発売するようなので、教習仕様車はNX400をベースにするのが自然だろう。
NX400が教習仕様車になったとしても、エンジンやシャーシは同じなのでフロント19インチの操縦性に変わりはない。ただし、400Xで800mmあるシート高は教習車仕様では下げられるようなのでその分、難易度は低くなるはずだ。続報が入り次第お届けしたい。
400X教習車仕様 [予想CG] 水冷並列2気筒エンジンは扱いやすいので教習車向きだろう。CB400教習車より全高が約30cm高いのは大型スクリーンや19インチホイールの影響だ。
NX500欧州仕様 [HONDA] CB500Xからモデルチェンジした並列2気筒471ccエンジンを搭載するクロスオーバーツアラー。日本では399ccのNX400が発売されることが確定している。
CB400スーパーフォア教習車仕様 [HONDA] 平成28年排ガス規制に対応して2017年12月に発売。シート高がSTDより5mm低い750mmに設定されバンパーを装備するなど細部が異なる。
2022年型ホンダ400X主要諸元(参考)
・全長×全幅×全高:2140×830×1380mm
・ホイールベース:1435mm
・シート高:800mm
・車重:199kg
・エンジン:空冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 399cc
・最高出力:46PS/9000rpm
・最大トルク:3.9kgf-m/7500rpm
・燃料タンク容量:17L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/80R19、R=160/60R17
・価格:85万8000円
400Xの身長170cmのライディングポジション。上半身がほぼ垂直に立ち上がり腕は全く体重がかからないので疲れにくい。高めのスクリーンも視界の邪魔にはならない。
400Xの体重65kgの足着き性は両かかとがわずかに浮く。シート高は800mmありシートクッションも快適性重視。その分ヒザの曲がりも穏やかになり、これも疲れにくさにつながる。
CB400SBの体重65kgの足着き性は両かかとまでべったり接地。シート高は755mmとスポーツバイクとしては低い部類で、跨り部分も幅が抑えられている。
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