ホンダがミラノショーで発表したEクラッチ付きの新型CBR650RとCB650Rが国内で発売されるだろう。カラーバリエーションはEクラッチ付きの方が選択肢が多くなる見込みだ。

車名は「CBR650R/CB650R Honda E-Clutch」

ホンダが発表した「Honda E-Clutch(ホンダ イークラッチ)」は、クラッチ操作を自動で制御するメカニズム。同時にライダーが手動でクラッチ操作できるのがDCTと大きく異なる。これを初めて搭載した2024年型CBR650R&CB650Rがミラノショーで発表された。

日本では新型CBR650RとCB650Rの販売がアナウンスされているが、Eクラッチ搭載かははっきりしていない。編集部の調べでは「CBR650R/CB650R Honda E-Clutch」が2024年6月中旬に国内で発売される模様で、CBRとCBが同時にリリースされるだろう。

また、カラーバリエーションはCBR、CBともEクラッチ付きが2色で、STDは1色のみという展開になり、ホンダはEクラッチをメインにした販売戦略を取ると考えられる。このことから、ホンダがEクラッチが多くのライダーに普及するメカニズムだと自信を持っていることが伺える。

ただし、EクラッチはAT免許非対応で、「渋滞時には楽をしたい」といったベテランがより快適にライディングを楽しめるメカと言えそう。加えて、既存のエンジンに大きな変更なく装着できるのでコスト増もDCTよりかなり抑えられる。価格は4月頃に判明するだろう。続報に注目。

世界初の2輪車用「Honda E-Clutch」とは?

ホンダは、バイクのマニュアルトランスミッションのクラッチ操作を自動制御することで、ライダーの手動によるクラッチレバー操作を不要とする「ホンダE-クラッチ」を世界で初めて開発した。発進、変速、停止時などでクラッチレバー操作が不要になる技術だ。

ライダーはシフトペダルを操作するだけでシステムによる迅速かつ安定したギアチェンジが可能。走行中のエンストの可能性を排除してくれるので、初心者にはありがたい装備だろう。通常のMT車と同様、手動によるクラッチ操作も行えるのでベテランも納得だ。

システムはオン/オフの2パターンから選択可能で、オンの時は基本的にクラッチ操作を自動制御し、ライダーがクラッチレバーを握ることで一時的に手動によるクラッチ操作に移行することができる。オフの時は、常時ライダーによるクラッチ操作が必要になる。

E-クラッチは、従来のシングルクラッチとトランスミッションを使用し、エンジン制御技術とクラッチ制御技術を組み合わせることで実現している。既存のエンジンを大きく変更することなく搭載できるため、今後様々な機種に投入されるだろう。

2024年型CBR650R/Honda E-Clutch欧州仕様主要諸元

・全長×全幅×全高:2120×750×1145mm
・ホイールベース:1450mm
・シート高:810mm
・車重:209/211【208】kg
・エジンン:水冷4ストローク並列4筒DOHC4バルブ 648cc
・最高出力:95,2PS/12000rpm
・最大トルク:6.42㎏-m/9500rpm
・燃料タンク容量:15.4L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
※は2023年型CBR650R欧州仕様

2024年型CB650R/Honda E-Clutch欧州仕様主要諸元

・全長×全幅×全高:2130×780×1075mm
・ホイールベース:1450mm
・シート高:810mm
・車重:205/207【202.5】kg
・エジンン:水冷4ストローク並列4筒DOHC4バルブ 648cc
・最高出力:95,2PS/12000rpm
・最大トルク:6.42㎏-m/9500rpm
・燃料タンク容量:15.4L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
※【 】は2023年型CB650R欧州仕様

【ギャラリー】CBR650R、CB650R ホンダEクラッチの国内カラバリ予想やEクラッチメカ (15枚)

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