
排気量区分的にここ数年でもっとも注目度のあがった原付二種カテゴリー。優れた経済性はもちろん、扱いやすさや個性あふれるラインナップなど、来年以降も注目のジャンルになるはず。そんな原付二種を、2023年のウェビックバイク選びの【人気総合ランキング】を元に、注目モデルをピックアップ。ウェビックバイク選びでは、集計期間やジャンルなど、ニーズに合わせた絞り込みが出来るので、それらをもとに満足度などもチェックしていくよ。
【人気総合ランキングとは?】
各車種が過去1ヶ月間にウェビック バイク選びで閲覧された数をもとにランキングを作成しています。今回の絞り込み条件は、排気量を「~125cc」、集計期間を「1年」、「過去3年以内に発売された」にして、その他排気量やバイクタイプなどを入れずに抽出した年間総合ランキングとなります。ランキングは毎週金曜日に更新されます。
年間「人気総合ランキング」ページはコチラ
※当ランキング記事は2023年12月23日に制作したものになります
目次
5位 クロスカブ110 ホンダ
クロスカブ110[2023 HONDA]エンジン最高出力8.0PS/7,500rpm、最大トルク0.9kgf-m/5,500rpm、価格36万3000円
登場以来高い人気を誇るオフロードテイストを高めたモデル。スーパーカブの兄弟車的な立ち位置で、スーパーカブPROシリーズのテイストも含まれる。ヘッドライト上部のキャリアやレッグシールドを排したデザインなど、スーパーカブシリーズの中でも非常に個性的なスタイリングで人気。唯一の欠点は、供給の少なさぐらい。タマ数もスーパーカブ110より少ないので、良い出会いがあればぜひ手に入れておきたい一台。
ビジネスバイクとしての成り立ちをもつスーパーカブと違い、クロスカブはツーリングやキャンプなど、楽しみを打ち出した一台。スーパーカブと互換性のあるパーツも多いため、カスタムパーツも豊富で、オフ志向を高めたり、キャンプへの積載能力を高めたり、自分なりのクロスカブに仕上げることができる。また、CT125ハンターカブより11kg軽量という点も、林道などでは非常に効果が大きい。
モデルチェンジにともなってホイールがスポークからキャストに変更されるも人気に陰りは無し。初めてのバイクにもオススメできる万能な一台だ。年式によりさまざまなカラーが存在するので、好みの色を探し出す楽しさも。
webikeユーザークチコミを見ると、取り回しの良さが特に高評価。次いで燃費、ルックス、積載性、メンテナンス性といずれも4ポイント以上の高い評価。ただし走りについては、3.62ポイントと他よりやや低め。ただし、マフラーやハイカム、サブコン、ビッグスロットルボディなど走りを強化するパーツも各社からラインナップされているので、そのあたりを組み込むことで走行性能も大きく向上するよ。人気総合ランキングでは5位だけど、満足度ランキングでは2位というのも、乗って良さのわかるバイクという印象。
4位 モンキー125 ホンダ
モンキー125[HONDA]エンジン最高出力9.4PS/6,750rpm、最大トルク1.1kgf-m/5,500rpm、価格44万円
4位は往年のZ50をデザインモチーフとしたモンキー125。グロムから派生するかたちで2018年にデビュー。待望のモンキー復活ということで、デビュー時より高い人気を保ち続けている。現行モデルでは、Z50Mを彷彿とさせるチェック柄シートを採用するなど、さらに魅力を高めている。現代版モンキーとして、旧モンキーよりも車格がかなり大きくなっている。ただし、もともとモンキーが極端に小さいバイクだっただけに、大きくなったとはいえ他の125よりは小ぶりな印象。
最大の魅力はなんといっても完成度の高いデザイン。タンクやシート形状、そして独特なマフラーなど旧モンキーの印象を残しつつ、ブラッシュアップしたデザインが取り入れられる。12インチと大径化されたホイールを組み合わせることで、サイズこそかわったもののモンキーらしさを丁寧に作り上げている。
サイズアップしたことにより、乗りやすさは飛躍的に向上。ロングツーリングでも楽しくこなせるというユーザーレビューもいくつも確認できた。
満足度ランキングでは堂々の1位。比較的全方位で高得点を得ていたクロスカブのレーダーチャートと違い、燃費、ルックスはいずれも4.6ポイント以上と非常に高いポイントを得ているものの、積載性が2.05ポイントとメリハリのある評価。なお、メンテナンス性についてはクロスカブとほぼ同等の高い水準。
登場から4年経過したが、未だ人気は衰えを知らない。筆者の周囲でも、デビュー時はさほど気にならなかったけど、最近すごく気になるという人が複数存在するほど。クラシックなスタイルと、グロムゆずりの完成度の高い車体の組み合わせにより、今後もさらなる盛り上がりを見せるバイクだ。
3位 スーパーカブ110 ホンダ
スーパーカブ110[2023 HONDA]エンジン最高出力8.0PS/7,500rpm、最大トルク0.9kgf-m/5,500rpm、価格30万2500円
販売台数累計一億台オーバーという記録を持つ、もはやバイクにとどまならない乗り物界のキングは3位。デビュー当時より変わらない伝統とこだわり、そして時代に合わせた進化を併せ持つ。例えば、スーパーカブの特長でもある「クラッチレスで停車時のみロータリーとなる4段リターン式チェンジ」だが、自動遠心クラッチから二段クラッチシステムに進化するも、操作方法を変えず伝統を守り続けている。また、PGM-FIによるインジェクション化するも、バッテリーが上がった時にはキックで始動できるというのも、こだわり。そんなスーパーカブだが、現行モデルのJA59では、キャストホイール&ディスクブレーキ&ABSを採用。スーパーカブの歴史においても大きな変更点だが、むしろ好意的に受け止められてるのは、その誠実な開発姿勢によるものだろう。またシフトインジケーターの採用はカブユーザーにとって念願がかなったという感じ。
原付二種カテゴリーの中でも少数派になりつつある110ccという排気量だが、軽量な車体に前後17インチホイール、そして低重心と相まって、走りの楽しさは見た目以上。さらに豊富なカスタムパーツにより、魅力はさらに引き上げられる。その奥深さから、カブ沼と称されるほど。
オーナー満足度のレーダーチャートは、クロスカブとほぼ似た印象。特に燃費と取り回しにおいては、いずれも4.82ポイントと非常に高い数値を得ている。反面ルックスはクロスカブよりやや劣るポイント。これは、あまりにも普遍的なバイクであるためかなという気も。キャストホイール化についても、ユーザーレビューを見るとパンクの不安が解消されたという好意的な意見も。
話題の新基準原付というカテゴリーにおいても、スーパーカブの登場が期待される。2024年も安定した人気と、新たな進化を見せてくれることだろう。
2位 CT125/ハンターカブ ホンダ
CT125ハンターカブ[HONDA]エンジン最高出力9.1PS/6,250rpm、最大トルク1.1kgf-m/4,750rpm、価格44万円
2位は、バイクオブザイヤー2023の原付部門1位を獲得したハンターカブ。2020年頃から始まるキャンプブームの追い風もあり、超人気モデルとして原付二種にとどまらない人気を誇るCT125ハンターカブ。キャンプブームの追い風も受け、幅広い層に人気を博す。発売後しばらくは入手困難なほどの大人気車種で、未だその人気は衰えない。
なんといってもその魅力は、小排気量でありながら所有感も満足させる質感の高さ。そもそもCT110自体が非常に人気のある名車ということもあり、セカンドバイクとしても人気。これまで実用性が非常に重要な要素であった原付二種の中でも、積載性や走破性の高さなど、積極的に遊ぶギアとしての魅力を生み出したのも特長。デビューモデルであるJA55からJA65と正常進化を遂げ、さらにその魅力は盤石。他にない立ち位置と言うこともあり、この人気はまだまだ続きそう。
オーナーの満足度は、燃費、とりまわし、積載性、ルックスといずれも非常に高い水準。逆に走りとメンテナンス性は約3.8ポイントと他よりやや低め。走りについてはマフラー交換で高回転が激変するし、中低速については中低速向けハイカム&サブコンの装着で生まれ変わる。メンテナンス性については、初期モデルのJA55では、バッテリーリッドの爪が折れるケースが非常に多かったが、JA65で改善されている。
ハンターカブといえば、パーツの豊富さも魅力の一つ。メジャーパーツメーカーはもちろん、オフロード系パーツメーカーや、海外パーツメーカーなどからも多彩な商品展開をもとに、多彩なカスタムハンターが生まれ続けている。
満足度ランキングでは、モンキー、クロスカブに次ぐ3位。
1位 PCX125 ホンダ
PCX[HONDA]エンジン最高出力12.5PS/8,750rpm、最大トルク1.2kgf-m/6,500rpm、価格36万3000円
125バイクブームの火付け役といえばこれ。バイクオブザイヤーではハンターカブ125に次ぐ2位なるも、webikeバイク選び原付二種総合ランキングでは不動の1位。オーナーの満足度の高さがうかがえる。
実用性の高さで激戦区だった原付二種スクーターの覇者。スタイル、走り、実用性、快適性、経済性、質感、装備とすべてが高次元でバランスした、125ccスクーターにおける完成形を更新し続けている。通勤などで都心部を走ってるスクーターは大体コレ。圧倒的なシェアを誇るだけに、パーツも豊富。
2021年にモデルチェンジした現行モデルではユーロ5に適合する環境性能を実現しながら動力性能も向上させたeSP+エンジンを搭載。ボア 53.5×ストローク55.5と、従来モデルよりもショートストローク化。前後ディスク化とともにフロントブレーキにABSを採用し、セレクタブルトルクコントロールという駆動制御も導入。ラゲッジボックス容量も30リットルに拡大し、充電ソケットをUSB-タイプCにするなど、まさに死角なし。今後も原付二種ランキングにおいて上位を維持するであろう、名車。
オーナー満足度を見ると、高水準でまとまっているものの各ポイントではクロスカブやスーパーカブよりやや控えめ。ただし、装備といった項目があれば恐ろしい数値をたたき出しそうではある。
この記事では基本的に原付二種のランキングを見ているが、なんと排気量・ジャンルなどを問わない全車種の人気総合ランキングでも1位をマーク。文字通りクラスを越えた人気の高さを実証している。
6~10位
6位から10位までは以下の通り。
6位 リード125/ホンダ
基本的なコンポーネントはPCX125と同様。装備ではやや劣るものの価格面では優位性を持つ。
7位 グロム/ホンダ
モンキー125の兄弟車。外装デザインの変更により、さらなる盛り上がりを見せるか。
8位 NMAX/ヤマハ
ヤマハのMAXシリーズの末弟。MAXシリーズならではのスポーティな足回りと装備・質感の向上で王者PCXを狙う。
9位 DAX125/ホンダ
専用設計フレームと二人乗りが魅力。往年のDAXを知らない人にも欲しいと言わせるスタイルとカラーは他にない魅力。
10位 GSX-R125/スズキ
原付二種の中では希少なSSカテゴリ。クラスレスな走りの楽しさで、乗り手を魅了する。
ピックアップバイク スーパーカブ90
スーパーカブ90[HONDA/2002]エンジン最高出力7.0PS/7,000rpm、最大トルク0.79kgf-m/5,500rpm、価格18万5000円~(当時)
ウェビクバイク選びで「すべての年式のバイク」を選択すると、「人気総合ランキング 27位」、「満足度ランキング 11位」にあらわれるのがホンダ スーパーカブ90。
いわゆる鉄カブの中でも人気の高い一台で、過去には価格面でも入手しやすいモデルだったが、2020年頃より価格が上昇。いわゆるZやCB、RZなどの超人気絶版旧車のような高騰まではいかないものの、タマ数の減少もあって入手難易度は着実にあがっている。もし欲しい人がいれば、今のうちに入手しておくのが吉。
また、パーツ入手難易度も上がっているが、C100やかもめ、行灯などと比較するとまだまだ敷居が低いのも魅力。
原付二種の勢いは止まらない! 「Webike人気原付二種バイクランキング(51-125cc)」 (16枚)この記事にいいねする