ホンダが2024年モデルはCBホーネットシリーズで攻勢をかける模様だ。ミラノショーで発表されたCB1000ホーネットだけでなく、先行して海外で発売されていたCB750ホーネットも国内に導入されるだろう。

CBホーネット攻勢が始まりつつある

2022年秋に新開発並列2気筒エンジンを搭載したCB750ホーネットが発表され、久しぶりに「ホーネット」ブランドが復活した。1996年のホーネット(250)を皮切りにシリーズは2000年前後に600cc、900ccまで拡大したが、これがグローバルで再現されようとしている。

当時と異なるのは、欧州では当時からホーネットにはCBのネーミングがセットになっており、これが全適用されていること。2023年にはCB1000ホーネットとCB500ホーネットが新たにデビューしており、CBホーネットシリーズは現在3モデルまで拡大しているのだ。

2018年から始まったCB-Rシリーズに続き、2024年からはCBホーネットシリーズが新たにグローバル展開されつつある状況となるが、日本国内でもCB1000ホーネットとCB750ホーネットの発売が決まった模様だ。現在の計画では2024年春頃に国内でも販売施策が実施されそうだ。

国内の大型スポーツネイキッド市場はZ900RSの独走状態が続いており、2024年はヤマハXSR900/GPやEクラッチ付きもリリース予定のCB650Rも存在感を見せそう。ここにCBホーネットがどう絡んでくるのかも見所だ。続報に注目して欲しい。

CB1000ホーネットは150PS以上のパワーを発揮

エンジンは2017年型CBR1000RRを採用し、CB1000Rの2004年型CBR1000RRをベースにしたエンジンから新しいユニットへ移行した。正式なスペックは発表されていないが、最高出力110kW(約150PS)以上、最大トルク100Nm(10.2kg-m)以上とアナウンスされている。

吸気系は電子制御スロットルを採用しており、ライディングモードやトラクションコントロールを導入。シャーシはツインチューブフレームを採用するが素材はスチール製にしており、プロアームも廃止されていることからコスト面が抑えられている可能性もあるだろう。

フロントは径41mmサイズのSHOWA製SFF-BP倒立フォークを採用し、径310mmダブルディスクという必要十分な足まわりを装備。リアタイヤは従来の190サイズから180サイズに細くしており実用性が高そうだ。

CB750ホーネットは190kgと軽量な車体が持ち味

CB750ホーネットは、並列2気筒ユニカム式SOHCヘッドの755ccエンジンで、最高出力は91.8PS/9500rpmを発生する。トラクション性能に優れる270度クランクシャフトを採用し、パワーよりバランスを重視した出力特性に仕上げられている。

吸気系は電子制御スロットルを採用し、3つのライディングモードや3段階に調整可能なトラクションコントロール、エンジンブレーキ調整、ウイリーコントロールまでフル装備と言える電子制御を導入している。

フレームはスチール製ダイヤモンドフレームで単体重量はわずか16.6kg(CB650Rは18.5kg)に仕上げられている。車重は190kgに抑えられており、MT-07の184kgに迫る数値を実現した。フロントフォークは径41mmのSFF-BPを採用している。

2023年型CB750ホーネット欧州仕様主要諸元

・全長×全幅×全高:2090×780×1085mm
・ホイールベース:1420mm
・シート高:795mm
・車重:190kg
・エジンン:水冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブ 755cc
・最高出力:91.8PS/9500rpm
・最大トルク:7.65㎏-m/7250rpm
・燃料タンク容量:15.2L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=160/60ZR17

【画像ギャラリー】CB1000ホ―ネット/CB750ホーネット (24枚)

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