鈴鹿8耐で先行公開された新型CBR600RRが来年2月に日本で発売される模様だ。11月には欧州で正式発表されスペックが判明しているが、新たに国内での予想価格や予想発売時期をお知らせしたい。
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ブラックは157万3000円で従来型の3万3000円安か
令和2年排ガス規制に対応していないことから生産終了が危ぶまれていたCBR600RRが、国内でも継続されることは鈴鹿8耐での先行展示で確定している。そして、2024年型は2色展開にカラーバリエーションを増やし、新たに設定されたブラックは従来型よりも値下げされる模様だ。
2020年に登場した従来型CBR600RRは160万6000円で発売されていたが、新型はグランプリレッドが160万6000円で価格据え置き、マットバリスティックブラックメタリックは157万3000円で3万3000円値下げされるだろう。グランプリレッドはデザインを新しくしている。
さらに従来は2万6950円のオプションだったクイックシフターが標準装備されるため、グランプリレッドは実質値下げ、ブラックは約6万円の値下げに相当すると言えるのだ。スペックは欧州仕様と同じになる模様で、従来型と同じ121PSを発揮すると予想される。
予想発売時期は2024年2月15日で、従来型との変更点は令和2年排ガス規制に対応、リアサスペンションのプリロードを変更し足つき性が向上、排気デバイス廃止などによる1kg軽量化、サイドスタンドの形状変更などと考えられる。続報が入り次第お届けしたい。
新型ZX-6Rは12月に156万2000円で発売
それでは、新型CBR600RRと新型ZX-6Rを比較してみたい。カワサキが2024年型でモデルチェンジさせた新型ZX-6Rは、従来型ZX-6Rの126PS/13500rpmから122PS/13000rpmへとパワーも回転数もダウンさせている。そのため新型CBR600RRとのパワー差は1PSに接近。
また、車重は新型ZX-6Rが従来型からプラス2kgの199kgになったのに対し、新型CBR600RRは2020年国内仕様の194kgに対し新型は193kgに軽くなっていると思われるので、パワーウエイトレシオでは新型6Rの1.63kg/PSに対し新型CBRは1.59kg/PSと上回っている。
装備面では、CBR600RRが姿勢角センサーを利用したトラクションコントロールやABSを採用しており電子制御で上回る。対して新型ZX-6RはCBRにはないスマホアプリ対応のTFTメーターを採用した。また、エンジンが636ccという余裕のある排気量を持っておりトルク面で有利だ。
価格は、新型ZX-6Rは直近の2023年型ZX-6R KRTの140万8000円から156万2000円に15万4000円値上がりした。新型CBR600RRはブラックが157万3000円に値下げされると予想されるので、1万1000円差に接近。悩ましい選択になりそうだ。
2024年型CBR600RR国内仕様主要諸元(予想)
・全長×全幅×全高:2030×685×1140mm
・ホイールベース:1370【1375】mm
・シート高:820mm
・車重:193【194】kg
・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 599cc
・最高出力:121PS/14250【14000】rpm
・最大トルク:6.42【6.5】kg-m/11500rpm
・燃料タンク容量:18L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
・価格:157万3000円(予想、黒)、160万6000円(予想、赤)【160万6000円】
※【 】は2020年型CBR600RR国内仕様
2024年型ZX-6R国内仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:2025×710×1105【1100】mm
・ホイールベース:1400mm
・シート高:830mm
・車重:199【197】kg
・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 636cc
・最高出力:122PS【126】/13000【13500】rpm
・最大トルク:7.0【7.1】kg-m/11000rpm
・燃料タンク容量:17L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
・価格:156万2000円【140万8000円】
※【 】は2023年型ZX-6R国内仕様
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今のご時世で、
装備は変わらずどころか追加で、
しかも値下げとは凄いですね