
11月29日から開催されているタイ国際モーターエキスポにヤマハが最新型のSR400を展示した。カラーリングはマットグレーとホワイトでシンプルなSRの美しさを引き立てている。
1978年の誕生から45周年、まだまだ走り続ける!?
タイでは日本のクラシックスタイルが人気で、ホンダがモンキー125やスーパーカブを販売する背景になっている。ヤマハはこれに対抗するPG-1をタイモーターエキスポで発表したが古老のSR400も展示。ヤマハは2014年からSR400をタイで販売しており、その最新型となる。
ヤマハはタイのライダーの好みに対応してSR400を発売するだけでなく普及活動を地道に展開してきており、日本と同等以上にカスタムも盛んに行われている。そして、タイでは排ガスやブレーキ規制が日本ほど厳しくないため、SR400の新車販売が継続されているのだ。
ヤマハは2014年からヘリテージ路線を打ち出して、タイだけでなく欧州やアメリカでもSR400の販売を開始したが、すでにラインナップからは消滅しており、タイが唯一の販売国だと思われる。このまま延命が続けば、パーツ供給もしばらく心配はなさそうだ。
モーターエキスポで展示されたのは、2023年カラーのマットグレーメタリックとシルキーホワイトの2色。スペックや仕様は日本で発売された最終型と一致しているが、価格は29万5000バーツ(約124万円)と段違い。それでも、生き延びているSR400にエールを送りたい。
SR400タイ仕様 [YAMAHA] 新色のマットグレーメタリックは一切模様のない超シンプルなカラーリング。ヘッドライトケースも同色に塗装されている。
ブラックリムのマッチングが渋い。クランクケース前方には2018年11月に発売された最終型SR400国内仕様と同じキャニスターが装着されているのが分かる。
メーターの文字盤はホワイトを採用。昔ながらのスイッチボックスやドライサンプのエンジンオイル給油口など変わらぬ装備で生き延びている。
ヤマハSR400タイ仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:2085×750×1100mm
・ホイールベース:1410mm
・シート高:790mm
・車重:175kg
・エンジン:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ399cc
・最高出力:23.8PS/6500rpm
・最大トルク:2.8kg-m/3000rpm
・燃料タンク容量:12L
・変速機:5段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ドラム
・タイヤ:F=90/100-18、R=110/90-18
・価格:29万5000バーツ(約124万円)
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SR400はEURO5相当の規制に適合できず国内終売になりました。タイの排ガス規制は現状EURO4相当。
どうやらコロナ前には2024年にEURO5相当に移行する予定だったようで、そのままならタイでももう売れなくなるところでした。コロナの影響で規制適応が遅れているようですが、そう遠くない内に終わりは来そう。
ホワイトかっこよい