
タイにて開催中の「タイモーターエキスポ2023」。そのホンダブースにて、興味深いモデルが発表されたので紹介したい。その名は「CL500 FTRヘリテージエディション」。トラッカーブームを知る日本のファンにこそ求められそうな、懐かしいトリコロールカラーだ!
FTRの懐かしいトリコロールが現代に蘇る
バンコクにて11月30日から12日間開催される「タイモーターエキスポ2023」は、タイ最大級の自動車/バイクの展示販売会だ。タイで展開する日本メーカーもこぞってブースを出展し、タイ仕様の様々なモデルを発表している。その中に、ホンダの大排気量モデルを取り扱う「Honda BigBike」から、タイにて発売される限定仕様のCL500が出品されていた。中でも目を惹くのは、懐かしいトリコロールカラーのタンクを装備した「CL500 FTRヘリテージエディション」だ。
CL500 FTRヘリテージエディション[HONDA]現行のスクランブラー・CL500を見事に00年代風トラッカースタイルに仕上げている。
これは大型スクランブラー・CL500の外装に、ネーミング通り往年の「FTR」カラーを再現したモデル。ブルー、レッド、ホワイトのトリコロールのタンクと、黄色のウィングマークのデザインは見慣れたFTRのスタイルそのまま! さらにホワイトのフェンダー、赤いレザーのシート、マットブラックのフェンダーなどから、モデルとなっているのは2002年に発売された「FTR223D」と推測できる。残念ながらゼッケンプレート風サイドカバーはついていないが、20年前のトラッカーブームを思い出させるには充分な仕上がりといえるだろう。
タンクはFTRでおなじみのトリコロール仕様。エンブレムのデザインとHONDAロゴもFTR223そのままだ。価格は236,800バーツ(約99万円)
トラッカーファンに直撃のカラー、日本導入なるか?
CLシリーズは日本でも今年春から発売中で、大人気のレブル250/500をベースとしていることもあり、若年層の受注も多いが、40代以上のベテランライダーからの受注も高い割合を占めるという。これは2000年代に爆発的な流行をみせた「トラッカーブーム」で人気を博したヤマハ「TW200」やFTRのスタイルを、CLが受け着いでいるというのも理由のひとつ。ホンダは当時の“ティーダバー”と呼ばれたファンもCLシリーズのターゲットだとしており、狙い通りといえる。
そんな中で発表された今回の「CL500 FTRヘリテージエディション」。現在はタイのみでの発売だが、このカラーリングは日本でトラッカーを楽しんでいた層に"刺さる"デザインなのは間違いない。ホンダがCLシリーズを国内のトラッカー世代にいっそう注目してもらうためには、これ以上ないカラーだ。現在、ソリッドなカラーリングしか用意されていない国内のCLシリーズに、2024年モデルで国内導入される可能性もあるだろう。続報に期待したい!
モデルとなったFTR223は、ヤマハTW200が火をつけたトラッカーブームの中で登場し2007年までラインナップされた。1986年に発売されたFTR250をモデルとしている。
今回の限定モデルは「CL500 FTRヘリテージエディション」のほか2種も登場。「レトロレイ エディション」「ストリートマスター エディション」も同時発売となる。
ベースとなったCL500は、CL250とともに日本導入済み。元トラッカーファンの40~50代にとって、FTRスタイルは直撃カラーだ!
参考:CL500(2023)主要諸元
・全長×全幅×全高:2175×830×1135mm
・ホイールベース:1485mm
・シート高:790mm
・車重:192kg
・エンジン:SOHC 水冷4ストローク8バルブ並列2気筒471cc EURO5準拠
・最高出力:34kW(46PS)/8500rpm
・最大トルク:43N・m(4.4kgf・m)/6250rpm
・燃料タンク容量:12L
・変速機:リターン式・6段変速
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:110/80R19M/C 59H、150/70R17M/C 69H
・価格:86万3500円
この記事にいいねする
あまり似合ってないかな
ninja1000SXの900カラーも似合ってないけどこれもかなり似合ってない。H & K「昔の~」出しすぎでしょう。
ヤマハだけかな上手なのは。