
ホンダは、2022年9月に二輪事業説明会で2030年に350万台規模の電動バイクの販売を目指すとしたが、これを400万台に引き上げる方針を示した。その足掛かりとして2025年までに10モデル以上の電動バイクを発売する模様だ。
バイクでも進む電動化、趣味バイクは2025年に発売か
11月29日、ホンダは二輪電動事業の取り組みについて説明会を開催し、2030年のグローバルでの電動バイクの年間販売台数目標を、2022年に公表した350万台に対して50万台増となる400万台とすることを明らかにした。2030年までにグローバルで電動バイクをを30機種投入する方針となる。
それでも全体の15%規模なので2030年の段階ではまだエンジン車が主力となるが、事業本格拡大期として位置づけて2040年代のカーボンニュートラル達成を目指す。そのために現在の電動バイクより50%のコスト削減や、2027年以降に電動バイク専用生産工場を稼働させるとしている。
今回の発表で注目したいのは、2025年までにコミューターではない趣味バイクの発売も計画されていること。2022年に「FUN領域においても、2024年から2025年の間に日本、米国、欧州に計3モデル投入」するとアナウンスした内容が現在でも変わらず動いていることを意味している。
このモデルはジャパンモビリティショーでの展示もウワサされていたが実現しなかった。しかし、情報では2025年モデルとして開発が進行中とされているので、2024年中にはその姿を見ることができるだろう。果たしてホンダが電動バイクでどのような趣味バイクを提案してくるのか注目したい。
2025年までに10モデル以上の電動バイクが計画されており、その中に大型ミドルクラスとされた3モデルのシルエットも確認できる。110-125cc相当のシルエットはSCe:コンセプトを示している。
発表の目玉は2030年に350万台としてた目標を400万台レベルに引き上げたことにある。アセアン諸国やインド市場での電動バイク販売数が大幅な伸びを示しており、そこでシェアを獲得する狙いだ。
ホンダの電動バイク発売の現在地はこちら。2024年には原付2種のスクーターを発売予定。左のシルエットはSCe:コンセプトだが、右のシルエットはまだ未発表のモデルだろう。
ホンダはカーボンニュートラル達成の本命は電動と位置づけており、バイクでも2030年までに5000億円規模の投資を見込む。同時に2030年には電動バイクで5%の営業利益率獲得を目指している。
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