
カフェレーサーってカッコいいですよね。何とも言えないバイクらしい美しいシルエット。見てるだけで惚れ惚れしてしまいます。近年のネオクラシックブームでより注目を集めるようになりました。ここでは、筆者の独断と偏見で「かっこいい」を基準に5台を選定して紹介していきます。
目次
カフェレーサーとは
カフェレーサーの歴史は1960年代のイギリスまで遡ります。ロンドンで当時24時間営業を行っていた「エースカフェ」に 毎晩若者が集まり、ジュークボックスにコインを入れ、曲が始まるとともにバイクでスタート。曲が終わるまでにカフェに戻ってくるという公道レースが流行したことから始まりました。
そんな彼らが「カフェレーサー」と呼ばれるようになり、いつしか彼らのバイクの改造スタイルが「カフェレーサー」と呼ばれるようになったのです。
当時のカフェレーサーカスタムは、’60年代当時のグランプリロードレース車両を模倣したもので、快適性や利便性などは求めず、公道レースに勝つために速度や旋回性能を追求したもでした。
現代でのカフェレーサーカスタムの一般的な定義としては、ハンドルはコンチネンタルやセパハン、スワロー、コンドルなど、レーサーのような前傾姿勢となるスタイルが基本です。セパハンのように乗車体制をさらに低くするためにスワローやコンドルを逆付けするなどのカスタムスタイルも見受けられます。また、その低い乗車体制を作るためにタンクは長く、後方にシングルシート、それに合わせたバックステップ位置の変更などが王道スタイル。
また、空気抵抗を軽減するために装着されたロケットカウルやビキニカウルなども、カフェレーサーらしさを演出してくれるアイテムのひとつです。
おすすめ5選
今回は2023年現行モデルの中から、かっこいいカフェレーサー5台を厳選しました。
順に紹介していきます。
イギリス伝統のカフェレーサー最終モデル「THRUXTON FINAL EDITION」
イギリスの老舗バイクメーカー「TRIUMPH」のアイコン的存在として登場したスラクストン。
1965年に誕生し、2019年に現行モデルの「THRUXTON RS」が発売されました。
このファイナルエディションはRSの限定バージョンで、レースにインスパイアされたコンペティショングリーンに手描きのゴールドラインが施され、有終の美を飾るに相応しいディテイールにまでこだわった美しいデザインで登場しました。
カフェレーサーといえば、トライアンフは外せません。
エンジンをはじめ全体のフォルムが美しすぎます。
トライアンフのモダンクラシックモデルは、古き良き英国スタイルを見事に現代の技術と融合させた完成品といってもいいのではないでしょうか。
排気量:1,200cc
最高出力:105PS(77kW) / 7,500rpm
最大トルク:112Nm / 4,250rpm
価格:2,015,000円
トライアンフ「THRUXTON」関連のおすすめ車両
ドイツ伝統の100周年記念モデル「R nineT 100 YEARS」
BMWらしい独特のシルエットが、かっこいいです。
インパクト大の大きめなタンクとシングルシートとのバランスが秀逸。
100周年記念モデルなだけにゴージャス感が漂っています。
排気量:1,169cc
最高出力:109PS(80kW) / 7,250rpm
最大トルク:116Nm / 6,000rpm
価格:2,846,000円
BMWモトラッド「R nineT」関連のおすすめ車両
イギリス生まれのインド育ちカフェレーサー「CONTINENTAL GT650 」
1901年からイギリスでバイクの生産を行う「ROYAL ENFIELD」。
1971年にイギリス本社が倒産したが、インド工場での生産は続き現代に至ります。
この「CONTINENTAL GT650 」は、1960年代のイギリスのカフェレーサーを彷彿させるモデルとして登場しました。先代モデルはクラシカルにスポークホイールを採用していましたが、今回の新モデルは1970年代のイギリス・バイク文化を意識した黒塗りのエンジンやマフラーにキャストホイールを採用。
近年、日本での知名度も徐々に上がってきた感のあるロイヤルエンフィールド。
いい意味で新しさを感じさせないデザインの古さが素敵。
スポーク仕様とキャスト仕様は、好みがわかれるところではないでしょうか。
排気量:648cc
最高出力:47PS(34.9kW) / 7,150rpm
最大トルク:52.3Nm / 5,150rpm
価格:970,200円~
ロイヤル・エンフィールド「CONTINENTAL GT650」関連のおすすめ車両
イタリア伝統のレーサーモデル「V7 Stone Corsa」
1921年に設立されたイタリア最古のバイクメーカーである「Moto Guzzi」。
モト・グッツィ伝統の縦置きVツインエンジンを最初に搭載したモデルで、初代V7の登場から50年以上の歳月を重ねクラシックなスタイルと現代の最新技術を見事に融合。
この「V7 Stone Corsa」は、モト・グッツィのレース史における伝説にインスピレーションを得た特別仕様車です。
特別仕様車ならではの専用のフロントフェアリングを装備し、オプションのシングルシートカバーを装着することで、よりレーサー感がアップ。
黄金時代レーサーへのオマージュでもあるツートンカラーが、モト・グッツィならではの独特のスタイリングをさらに強調しており、個性的でかっこいい。
排気量:853cc
最高出力:65PS(48kW) / 6,800rpm
最大トルク:73Nm / 5,000rpm
価格:1,518,000円
モト・グッツィ「V7」関連のおすすめ車両
日本を代表するカフェレーサーモデル「Z900RS CAFE」
日本を代表するバイクメーカーのひとつ「Kawasaki」。
現在大人気の「Z900RS」は、カワサキの名車「Z900SUPER4」通称「Z1」のDNAを受け継ぎ、クラシカルなビジュアルとモダンな走りを実現したモデルです。
その「Z」を、カフェレーサーモデルにしたのがこの「Z900RS CAFE」。
ハンドル位置を低くし、フロントカウルとシングルシートを装備するなど、ひと味違った雰囲気を演出。
日本のクラシカルモデルを見事にカフェレーサーに仕上げてあります。
排気量:948cc
最高出力:111PS(82kW) / 8,500rpm
最大トルク:98Nm / 6,500rpm
価格:1,518,000円
カワサキ「Z900RS」関連のおすすめ車両
まとめ
かっこいいカフェレーサーを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
あなた好みのバイクは見つかりましたでしょうか。
クラシカルでどこか攻撃的なフォルムを宿したカフェレーサーモデルは、バイクのカスタムのひとつとして、とても魅力的です。
今回紹介した5台のうち、3台が特別仕様車ですが、それぞれに各メーカーのこだわりを強く感じることができました。
また、そこから自分好みにカスタムしていくのもバイクライフの楽しみのひとつです。
あなたの最高の相棒にカフェレーサーはいかがですか?
カフェレーサー好きの方はもちろんのこと、あまり興味が無かった方にもカフェレーサーの魅力が少しでも伝わったのであれば幸いです。
カフェレーサー写真ギャラリーへ (6枚)この記事にいいねする
Z900RS CAFEの価格安くね?
表記に誤りがありましたので、修正させていただきました。
ご指摘ありがとうございます。