
イタリアのモト・グッツィは、ミラノショー2023で新型アドベンチャー「Stelvio(ステルビオ)」を発表した。2016年まで生産されていた同名のモデルが、新設計で復活した形だ。エンジンはかつての空冷から、同社「V100 マンデッロ」同様の水冷1042ccとなっている。価格、発売予定は未発表。
Moto Guzzi Stelvio | Let the Neverending Journey begin
https://www.youtube.com/watch?v=lwPRtYSPjRQ
モトグッツィ発のマルチパーパスが再び!
ミラノショー2023で発表された新型ステルビオは、2007年~2016年まで生産されていた同名のマルチパーパスマシンの名を継いだモデル。アルプス山脈の「ステルビオ峠」から名前をとった、山地を快適に走行できるアドベンチャーというコンセプトは同様ながら、搭載するエンジンや各種の設計は全く異なるものとなった。新型ステルビオは1042ccの縦置き90度Vツインエンジンを採用。冷却系統は水冷化されており、空冷だった先代との大きな差異となる。最高出力は115ps/8700rpm、最大トルク105Nm/6750rpmを発揮し、このスペックは昨年発表されたモトグッツィ初の水冷エンジン「V100 マンデッロ」と同様のものだ。
ミラノショー2023で発表された新型「ステルビオ」。2016年までラインナップされていた同名モデルの名を引き継ぐアドベンチャーだ。
充実の新装備はオフロード走行も見込んだ上級仕様
フレームは新設計のスチール製、ホイールはフロント19インチ、リア17インチ。駆動はカルダンシャフトで、先代同様の左側片持ちアームとなっている。このアームはオフロード走行を見込み、V100 マンデッロよりも強度を高めつつ、構造を単純化してメンテナンス性を高めている。サスペンションには、KYB製リアショック、フロントフォークにΦ46mmのZF SACHS製を採用しており、いずれもリバウンド、プリロード調整機能を備える。
さらに電子制御面では、ライドバイワイヤ、6軸慣性プラットフォームを搭載し、5段階のライディングモード変更が可能。またモトグッツィで初めて「PFFライダーアシスタンスソリューション」をオプション装備。ピアッジオ傘下企業で開発されたレーダーセンサーシステムにより、追従走行制御 (FCC)、前方衝突警報 (FCW)、死角情報システム (BLIS)、および車線変更支援 (LCA) 機能といった、マルチな安全機能を発揮することが可能だ。
発売情報は未発表ながら、新装備をふんだんに搭載したステルビオ。マンデッロとは異なるキャラクターのアドベンチャーとして、日本への導入も期待していきたい。
カラーバリエーションはイエローの「ジアロ サバナ」、ブラックの「ネーロ ブルカーノ」の2種が発表された。
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