ヤマハが欧州でテネレ700ワールドレイド用の「GYTR Ténéré 700 World Raid kits」を発表した。3つのキットから構成されており、究極のテネレ700が完成する。

パワーは9PSアップ、タンク容量は37.6Lに

ヤマハは、ラリーチームと協力してGYTR(Genuine Yamaha Technology Racing)パフォーマンスパーツを開発し、TÉNÉRÉ 700 WORLD RAID(テネレ700ワールドレイド)をレースに対応させる3つのチューニングキットを発表。真のラリーマシンに変貌する。

パフォーマンスキットはGYTR ECU、アクラポビッチ製チタンエキゾーストシステム、エアフィルターキットでエンジンパフォーマンスが向上。また、アルミ削り出しクラッチカバーによりクラッチに簡単にアクセスでき、迅速なメンテナンスが可能になる。

ハンドリングキットはホイールとサスペンションを変更する。径48mm(STDは43mm)のKYB製倒立フォークは、DLCコーティングされたインナーチューブを備えており、ストロークが 270mm(ワールドレイドは230mm、STDは210mm)に増やされている。

ラリーキットは大容量燃料タンクなどで、フロントタンクは左右とも黒く塗装されたナイロン製。マシンの後部に取り付ける補助タンクも用意され、全体のタンク容量は37.6L(ワールドレイドは23L、STDは16L)に増量する。これらのキットは、欧州ではヤマハの販売店で注文できるが、日本では取り扱いされていない。


パフォーマンスキットに含まれるアクラポビッチマフラーはECUもセットされ9PSアップする。エクセルリムとアルミ削りハブによるGYTRラリーホイールを装着する。


フロントフォークは270mmのストローク量で車高もアップしていると思われる。車体後部にも燃料タンクを両側にセットし計37.6Lの容量を確保した。


テネレ700ワールドレイド用キットだが、写真では同じ仕様のワールドラリーに装着されている。パリダカールラリーを制した1991年のスーパーテネレと同じカラーリングだ。

GYTRテネレ700ワールドレイドの走行イメージ

【ギャラリー】GYTRテネレ700ワールドレイドの詳細や走行イメージ写真 (23枚)

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