
ミラノショーでイタルジェットが「DRAGSTER 559 TWIN(ドラッグスター599ツイン)」を発表した。なんと550ccツインを搭載したマニュアルミッションのスクーターはコンセプトモデルではなく、2024年末に発売される計画だ。
メーカー自らドラッグスターを"魔改造"
独自の片持ちのフロントサスを装備するドラッグスター125/200は、日本でも2022年にデリバリーされ注目されているスクーター。2022年11月のミラノショーでは単気筒450ccエンジンを搭載した「ドラッグスター500GP」を発表し2024年に発売を予告していた。
それが、1年後のミラノショーでさらにエンジンを拡大した「ドラッグスター599ツイン」に発展。500GPではファンティックなどで使われる縦型単気筒だったが、599ツインはCBR500Rに似た550ccツインとしている。最高出力は43.5→59.1PSにアップした。
変速は6速マニュアルミッションとし、前後ホイールは15インチを採用。フロント倒立フォークにリアはスイングアームのチェーン駆動とスポーツバイクと同じ構成としているが、アンダーボーンのトレリスフレームがドラッグスターらしさを主張する。
ドラッグスター599ツインの情報は限られているが、イタルジェットによると発売時期は2024年末とされる。都会のスーパーバイクを標榜するドラッグスターの究極形が、1年後にどんな走りを見せるのか注目したい。

DRAGSTER 559 TWIN [ITALJET] 550ccツインエンジンを搭載したマニュアルミッションのドラッグスター。全長は2102mm、軸距は1542mmに各200mmほど200cc版から拡大している。
エンジンは縦型でシリンダーがシートの真下に位置している。ギュウギュウ詰めの外観は"魔改造"スクーターにも見える。マフラーは左右2本出しでこれもスクーターらしくない。
DRAGSTER 500 GP [ITALJET] 2022年に展示された際のエンジンはSOHCヘッドを採用しておりサイズが小さい。599ツインではメインフレームが新作されているのが分かる。
DRAGSTER 559 TWIN主要諸元
・全長×全幅×全高:2102×-×-m
・ホイールベース:1542mm
・シート高:795mm
・車重:180kg(乾燥)
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 550cc
・最高出力:43.5kW(59PS)/8500rpm
・最大トルク:55Nm(5.6kg-m)/6500rpm
・燃料タンク容量:16L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70R15、R=160/60R15
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A2免許の35kWを飛び越えるとは予想外。
一応、リミッター咬ませばA2対応もしそうだが、マジで規格外のマシンに仕立ててきたな。