ホンダがミラノショーで新型CB650Rを発表した。自動でクラッチを制御する「Honda E-Clutch(ホンダEクラッチ)」を採用した仕様を用意し、スタイルや装備もアップデートしている。

2019年のデビュー以来初の大幅モデルチェンジ

並列4気筒650ccエンジンを搭載したCB650Rは従来のCB650Fに代わって2019年に登場したモデル。ホンダがその前年から新たに展開したネオスポーツカフェコンセプトのCB-Rシリーズに追加され、2021年にはSHOWA製SFF-BP倒立フォークを採用した。

そして、2024年型では現行CB1000Rと同じと思われるヘッドライトやシュラウドが新たなデザインに変更されている。テールカウル&ライトは兄弟の新型CBR650Rと共通のシャープなスタイルになった。一方、車体やタンクは踏襲されているので大きなイメチェンでない。

装備面では5インチのTFTディスプレイを採用し、スマホアプリの「Honda RoadSync」と連携が可能。日本では「スマートフォンボイスコントロールシステム」と連携ができるようになるだろう。操作に対応するために左手にはバックライト付き十字スイッチが新たに導入された。

最も重要なトピックは、世界初の2輪車用「Honda E-Clutch(ホンダE-クラッチ)」が採用されたこと。欧州と同様に日本でもE-クラッチ仕様が追加ラインナップされる模様だ。発売時期はSTDが5月、E-クラッチは6月になると予想される。


CB650R欧州仕様(2023年) [HONDA] カフェレーサーブームに合わせて登場した従来型はクラシカルな雰囲気が残されている。70kW(95.2PS)の最高出力に変更はない。

世界初の2輪車用「Honda E-Clutch」とは?

ホンダは、バイクのマニュアルトランスミッションのクラッチ操作を自動制御することで、ライダーの手動によるクラッチレバー操作を不要とする「ホンダE-クラッチ」を世界で初めて開発した。発進、変速、停止時などでクラッチレバー操作が不要になる技術だ。

ライダーはシフトペダルを操作するだけでシステムによる迅速かつ安定したギアチェンジが可能。走行中のエンストの可能性を排除してくれるので、初心者にはありがたい装備だろう。通常のMT車と同様、手動によるクラッチ操作も行えるのでベテランも納得だ。

システムはオン/オフの2パターンから選択可能で、オンの時は基本的にクラッチ操作を自動制御し、ライダーがクラッチレバーを握ることで一時的に手動によるクラッチ操作に移行することができる。オフの時は、常時ライダーによるクラッチ操作が必要になる。

E-クラッチは、従来のシングルクラッチとトランスミッションを使用し、エンジン制御技術とクラッチ制御技術を組み合わせることで実現している。既存のエンジンを大きく変更することなく搭載できるため、今後様々な機種に投入されるだろう。


システムは2つのモーターやギアなどで構成される。クラッチやミッションは既存のものが使えるので専用設計する必要がないCB650Rの場合わずか2kg増で済むのもメリットだ。


E-クラッチは、シフトペダルを踏む力をハード、ミディアム、ソフトの3つの設定で選択可能。ライダーそれぞれのライディングスタイルに合わせてセッティングできる。

2024年型CB650R/E-クラッチ欧州仕様主要諸元

・全長×全幅×全高:2130×780×1075mm
・ホイールベース:1450mm
・シート高:810mm
・車重:205/207【202.5】kg
・エジンン:水冷4ストローク並列4筒DOHC4バルブ 648cc
・最高出力:95,2PS/12000rpm
・最大トルク:6.42㎏-m/9500rpm
・燃料タンク容量:15.4L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
※【 】は2023年型CB650R欧州仕様

【画像ギャラリー】新型CBR650Rのイメージ写真 (26枚)

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