2020年に並列4気筒クラス最強の218PSでデビューしたCBR1000RR-Rシリーズが大幅なモデルチェンジを実施。エンジン本体の徹底的な改良や新しい電子制御スロットル、オーリンズ新世代サスなどの投入で戦闘力を高めている。

新しいウイングレットでフロントのグリップが向上

新型CBR1000RR-Rのエンジンは、すべてのギア比と1次減速比がショート化されており加速力が増強されている。インテークバルブやコンロッド(-20g)、クランクシャフト(-450g)が軽量化され慣性質量を低減。圧縮比は13.4→13.6に高められ、バルブタイミングも見直されている。

また、ホンダで初めて2モーターの電子制御スロットルを採用。1、2番シリンダーと3、4番シリンダーを別制御にすることで低回転域は2つ、高回転で4つのスロットルが全開になる出力制御が可能に。また、エンジンブレーキを増強することもできるようになるという。

シャーシはメインフレームの内部リブをなくして薄肉エリアを拡大。フレームで960gの軽量化を実現し、横剛性17%、ねじり剛性は15%減少することで鋭いハンドリングにも貢献している。ポジションはハンドルは19mm高く23mm近くなりステップは16mm下げられた。

カウルにはより前方に新しいウィングレットが装着されており、加速時のウィリーを軽減し、ブレーキングやコーナー進入時の安定性を高めるためにダウンフォースを発生させる。また、ヨーモーメントは10%低減され、高速コーナー時の妨げにならないようにした。

新型CBR1000RR-Rシリーズは日本国内では3月発売と予想される。


CBR1000RR-RファイアーブレードSPにはカーボンエディションも用意される。1kg軽量でマットパールモリオンブラック塗装が施される。300台限定で発売。


CBR1000RR-R FIREBLADE [HONDA] STDのサスはSHOWAの径43mmBPFフォークにリアはBFRC-Liteでブレーキキャリパーはニッシンを採用している。


CBR1000RR-R FIREBLADE SP(2022年) [HONDA] デビューから2年を経て吸排気系の改良や2次減速比の変更、トラクションコントロールの最適化などを施した2代目。

2024年型CBR1000RR-R/SP欧州仕様主要諸元

・全長×全幅×全高:2100/2105×740【745】/750×1140mm
・ホイールベース:1450/1455mm
・シート高:830mm
・車重:200【201】/201kg
・エジンン:水冷4ストローク並列4筒DOHC4バルブ 1000cc
・最高出力:217.6PS/14000【14500】rpm
・最大トルク:11.5㎏-m/12000【12500】rpm
・燃料タンク容量:16.5L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=200/55ZR17
※【 】は2022年型CBR1000RR-R欧州仕様

【画像ギャラリー】新型CBR1000RR-Rの詳細やイメージ (24枚)

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    商売上やむを得ないのだろうけど、電制式でなくRC213VSについてた
    ガチのレース用オーリンズのセットで組んでくれないかなぁ。

    あれはダストシールを特別に装備した、本当のスペシャルなんだよね。

  2. mzk より:

    ガチ系であるならば、オーリンズにオーダーするのがよろしいかと。

  3. 匿名 より:

    レース用のスペシャルフォークを公道で使おうと思うと、
    ステムやホイールもちろん、ホース類のステーやなんやらで
    とても手間がかかるのですよ。

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