
カワサキモータースから先日発表されたハイブリッドEV「Ninja7 Hybrid(ニンジャ7 ハイブリッド)」。そのネイキッドバージョン、「Z7 Hybrid(ゼット7 ハイブリッド)」が開催中のミラノショー2023にて世界初公開された。完全なEVではなく451ccのガソリンエンジンとのハイブリッドモデルとなり、リッタークラスの加速力と250ccクラスの燃費を両立するという意欲的な新モデルだ。
各種諸元や市販時期、価格などの情報は未発表ながら一般販売予定。Ninja7ハイブリッドは日本での販売も予想されていることから、Z7ハイブリッドの導入にも大きく期待したい!
※2023年11月08日18:00「Z7ハイブリッドの国内導入を準備中」というアナウンスが発表されました!
2024 Kawasaki Ninja 7 Hybrid & Z7 Hybrid
https://www.youtube.com/watch?v=FNLmw3Zullk
目次
リッタークラスの加速力と250ccクラスの燃費を両立! スポーツ走行にも期待
Z7ハイブリッドは、水冷並列2気筒451ccのガソリンエンジンと、出力9kW(約12PS)のモーターを搭載する「ストロングハイブリッド」マシンだ。外見上の大きな特徴はクランクケースの右横からダクトが伸びている点。このダクトはシート下のバッテリーを経由し、右後方へ排気する冷却機構となっている。
走行時には3つの走行スタイルをセレクトでき、エンジンのみでの走行、エンジン&モーターの併用走行、モーターのみでの走行のうち、シチュエーションに合わせたモードを自由に選択することが可能だ。さらに性能面では、モーターの強力なトルクとエンジンの出力特性をかみ合わせた高い加速性に注目だ。それでいてエンジンに頼らないため250ccクラスの燃費効率で済むという、パワーとエコを両立させた機構はまさにハイブリッドのメリットを活かしたものだ。またエンジン&モーターを最大5秒間のみブーストする「E-Boost」機能により瞬間的に「リッタークラスの加速力」を発揮するという、ロマンあふれる機能も備えている。ミッションは6段のオートマティックだが、手動でのシフトチェンジも可能だ。
ミラノショー2023で発表されたストロングハイブリッド「Z7 Hybrid」。Ninja7ハイブリッドと共通の機構ながら、Zシリーズのシルエットを持つネイキッドだ
ガソリンエンジン車との大きな見た目の違いは、エンジン横のダクト。ここからバッテリーの冷却風を吸気する
ジャパンモビリティショーで国内初公開されたNinja7ハイブリッドと共に、次世代のパワーユニットを実現するモデルとなる
バッテリー充電は不要!ウォークモードやアイドリングストップで日常でも便利に
バッテリーの航続距離については、モーターのみの走行では12kmが走行可能とされている。EVとして見れば短い距離だが、エンジンを始動すれば走行に合わせて充電を行ってくれるため、電源につないで充電をする必要はない。このため普通のガソリンエンジン機同様のスタイルで維持ができるほか、低速走行に合わせた「ウォークモード」の選択やアイドリングストップなどで、日常生活でも神経を使わない運転を実現している。
現行のスポーツバイクと同様の性能を発揮でき、かつEVならではのメリットも享受できるという、魅力にあふれた新型モデルZ7ハイブリッド。発売情報は未発表ながら、既にフルカウルのNinja7ハイブリッドは国内導入も予想されている。こちらにも期待していきたい!
フレーム写真では、バッテリーがシート下に設置されていることがわかる。エンジンとは別の専用ラジエーターも装備する
Z7 Hybrid(発売時期未定)
メタリックブライトシルバー/メタリックマットライムグリーン/エボニー
メタリックブライトシルバー / メタリックマットライムグリーン / エボニー
メタリックマットグラフェンスチールグレー/エボニー/メタリックグラファイトグレー
メタリックマットグラフェンスチールグレー/エボニー/メタリックグラファイトグレー
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