
かねてからWebikeプラスで掲載してきた中国「CFMOTO」のパピオXO-1/パピオXO-2が日本に上陸した。124ccの原付2種仕様が各34万9800円で発売決定だ。
取材協力:KURE 35 茂原ベース人気の125ccモデルにパピオが名乗り
2023年も高い人気を見せている125ccクラスは、上半期が前年同期比156%の販売増になっており、10月からヤマハもYZF-R125、MT-125、XSR125を順次発売する。カブからスーパースポーツまで多様なモデルが出揃う中、中国のパピオXO-1/XO-2が新たに日本上陸した。
まず、パピオ(Papio)とはヒヒ(狒々)のことで、オナガザル科の猿の一種。このネーミングはホンダのモンキー125の影響と考えられるもので、レーサータイプのパピオXO-1はモンキーR、スクランブラータイプのパピオXO-2はモンキーBAJAの再来と言えるだろう。
さらに価格は税込34万9800円という35万円を切るプライスを実現。モンキー125やダックス125といった、ホンダのネオクラシック系12インチ原付2種モデルの44万円を9万円下回る価格設定は魅力だろう。さらに、グロムの39万500円よりも低価格になっている。
10月に千葉県茂原市の「KURE35茂原ベース」にサンプル車が到着。エンジンは中国仕様の126ccのままなので軽2輪登録だったが、日本での販売は欧州と共通の124cc仕様で行われる。試乗インプレッションをお届けする前に、上陸した車両を紹介したい。

パピオXO-1 [CFMOTO] 縦型126cc(国内販売は124cc)エンジンを搭載したXO-1。縦型126ccエンジンは9.5PSで10PSのグロムと互角。12インチのタイヤサイズは同一だ。

パピオXO-2 [CFMOTO] パピオ=狒々(ヒヒ)シリーズの3車種目でストリートファイターのSTパピオ、レトロスポーツのパピオXO-1に続いて発表されたスクランブラータイプ。

KURE35茂原ベース代表の紅林健一さん。2021年鎌ヶ谷から移転して開業。2018年から中国のKayo MR150の販売を手がけておりレースにも参戦している。

パピオXO-1に試乗する谷田貝洋暁さん。「エンジンが高回転型で楽しい。ミッションが6速あるのもいいですね!」と語っていた。詳細な車両解説とインプレッションは後日掲載。
エンジンはホンダとは異なる縦型を採用
パピオXO-1/XO-2のエンジンは中国仕様でボア57mm×ストローク49.4mmのショートストロークで最高出力は7kW(9.52PS)/8250rpm。ホンダのモンキー125は、ボア50mm×ストローク63.1mmのロングストロークで最高出力6.9kW(9.4PS)/6750rpmとなっている。
同じ125ccクラスでもパピオはエンジン特性が高回転型になっており、マニュアル式ミッションもモンキーの5速に対して6速を採用しておりスポーティ。また、パピオはシリンダーが立ち上がった縦型エンジンで、かつてのエイプシリーズに近い存在とも言えるだろう。
燃料供給はFIを採用しており、ブレーキはフロントのみの1チャンネルABSとしていたモンキー125と異なり前後ともABSを装備。メーターはアナログ回転計の他に液晶部分に時計、燃料計、ギアポジション、電圧も表示するなど多機能になっているのもありがたい。
シャーシはパピオXO-1/XO-2とも共通でフロント倒立フォークにリアはモノサスペンションという構成。これにXO-1とXO-2独自の外装とハンドル、シート、ステップからなるライディングポジションとしてキャラクターを作り分けている。

写真のサンプル車のエンジンは126cc仕様。124cc仕様はピストンなどが異なると思われるが、2cc差しかないのでスペックに大きな変更はないだろう。

フロントブレーキは径210mmディスクに2ポットキャリパーを採用。ABSも装備している。XO-1の販売する車両にはアンダーカウルが装着されている。

リアブレーキは径190mmディスクに1ポットキャリパーを採用。ABSも装備している。XO-1のサンプル車にはダンロップタイヤを装着するが、販売する車両は現地タイヤになる。

パピオXO-1はセパレートハンドルを低くセットしたコックピット。ミラーはバーエンドに装着されているが、後方視界は確保できていた。

パピオXO-2はワイドなアップハンドルで軽快なスタンディングも許容するスクランブラータイプ。ハンドリングも軽快だ。

パピオXOシリーズならではの丸型2眼ヘッドライトは〇×のポジション灯がユニーク。ハイビーム時に中央のライトが両目点灯する。

アナログ式タコメーターが豪華。レッドゾーンはないが10000rpmあたりでレブリミッターが作動する。液晶表示はメーター横のボタンで輝度調整ができる。
パピオXO-1/XO-2中国仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:1748×683×963mm
・ホイールベース:1214mm
・シート高:740mm
・車重:114kg
・エンジン:空冷4ストローク単気筒126cc※日本版は124cc
・最高出力:9.5PS/8250rpm
・最大トルク:0.93kg-m/6500rpm
・燃料タンク容量:7L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70R12、R=130/70R12
・価格:34万9800円※日本発売価格
※2モデルとも公式諸元が同一
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カスタムパーツを確保できるかがカギ
信頼性も気になるが、部品の供給と全国にどれ位面倒を見てくれるバイク屋があるかだと思う。