
日本のバイク4メーカーとトヨタによる水素エンジンの研究組合「HySE」がダカールラリーに参戦することを発表した。主にバイク用の水素エンジンを研究する組織ではあるが、今回は4輪バギーで参戦。だが、エンジンはカワサキH2用がベースだ。
ジャパンモビリティショーに車両を展示
HySE-X1は、2024年1月5~19日の日程で開催される「ダカール2024」の新カテゴリー「Mission1000」クラスに参戦する。同クラスは、水素エンジンや電動などカーボンニュートラルに向けた次世代パワートレインの技術開発をメーカーに促すものとして導入されたもの。
2020年から中東やサウジアラビアで開催されている世界一過酷なモータースポーツと言われるダカールラリーに参戦することで水素エンジンの開発を加速させることと、全世界で注目されるレースに参加することでHySEのプレゼンスや取り組みをアピールするのが狙いだ。
今回参戦するHySE-X1は、水素を燃料とする水冷並列4気筒998ccスーパーチャージドエンジンを搭載した。スペックからカワサキH2用をベースにした水素エンジンを搭載しているのは間違いないだろう。バギー車体はベルギーのオーバードライブレーシング製を改造した。
参戦に先駆けてジャパンモビリティショーのモータースポーツプログラムブースにHySE-X1が展示予定。カワサキもTokyo Future Tourブースに「モーターサイクル用水素エンジン」を展示予定なので、あわせてチェックしてみて欲しい。

HySE-X1 [HySE] 既存車体をベースに水素燃料タンクや燃料供給系統のレイアウトを変更しバイク用水素エンジンを搭載した。車重は約1500kgだ。

カワサキはニンジャH2をベースに水素エンジンを研究中。ヘッドカバーからシリンダー背面に直噴用の燃料ラインが伸びる。水素エンジンでは直噴が必須の技術だ。
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