
トライアンフから、大型ネイキッドスポーツ「Thruxton(スラクストン)RS」が2024年モデルを最後に生産を終了することが発表された。これに伴い、特別仕様の「Thruxton Final Edition」が販売される。最終仕様に伴い特別カラーとロゴを採用し、車体番号を記した証明書が付属する限定モデルだ。
そんなスラクストン ファイナルエディションの納車は2024年春以降、価格は215万円。モダンカフェレーサーの筆頭を手に入れる最後のチャンスとなる!
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2005年に復活した名車シリーズに終幕
トライアンフのカフェレーサー・スラクストンはイギリスのスラクストンサーキットから名前を取ったスポーツネイキッドで、1960年代に少数販売されたレーサーに採用されたネーミングを踏襲したモデルだ。同社の「ボンネビル」をベースにセパレートハンドル、バックステップやシングルシートを装備し、1960年代のカフェレーサーブーム時のクラシカルなスタイルを実現。最初の発売は2005年だったが、ボンネビルシリーズのフルモデルチェンジに合わせて2016年には仕様を一新。排気量1200ccの水冷並列2気筒エンジンを搭載し、ライドバイワイヤや電子制御といった最新装備も獲得。最後のフルモデルチェンジは2020年で、車体軽量化、エンジン出力は105PS/7500rpmを発揮するパワーアップを果たし、「スラクストンRS」としてラインナップした。
そんなスラクストンRSだが、生産は2024年モデルを最後に終了。伝統あるカフェレーサーのネーミングに幕を下ろすこととなった。この最終版として販売されるのが、今回発表された「スラクストン ファイナルエディション」となる。スタイリング、諸元といった仕様はスラクストンRSと同様だが、車体カラーは独特の「コンペティショングリーンメタリック」を採用し、手描きのゴールドライニングが施された特別仕様。タンクにはヘリテージトライアンフのロゴ、そしてファイナルエディション仕様のエンジンバッジが付属。さらに車体番号、車体デザインチームのメンバー及びトライアンフCEOのニック・ブロアのサインを記した証明書が発行される。また、アクセサリーとしてカラーを合わせたコックピットフェアリングも用意された。
スラクストンファンにとって特別な1台となるだろうファイナルエディションだが、納車は2024年春以降。価格は215万円となり、スタンダードモデルからは13万5000円プラスとなる。

限定発売されるスラクストン ファイナルエディション。2005年にそのネーミングが復活した後の19年の歴史に幕を引くこととなった

コンペティショングリーンメタリックのボディに手描きのゴールドピンストライプが施され、特別仕様らしい美しい仕上がりだ

アクセサリーとしてコクピットフェアリングも発売。ロケットカウル調のスタイルは唯一無二だ。もちろんカラーは車体と同じとなる
Thruxton Final Edition(2024)
発売日:2024年春
メーカー希望小売価格:¥2,150,000
コンペティショングリーンメタリック【新色】
Thruxton Final Edition(2024)主要諸元
・全幅×全高:745×1030mm
・ホイールベース:1415mm
・シート高:810mm
・車重:217kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒SOHC8バルブ270度 1200cc
・最高出力:105PS/7500rpm
・最大トルク:11.4kg-m(112Nm)/4250rpm
・燃料タンク容量:14L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=160/60ZR17
※諸元は欧州仕様
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