ホンダがモビリティショーにモトコンポ&シティをイメージさせるポケットコンセプト&サステナCコンセプトを出品する。実は、スカッシュもシティへの車載が想定されていたことが判明。改めて同時代の車載バイクを振り返りたい。

1981年に提案された6輪生活

1981年は爆発的なバイクブーム及びHY戦争の最も熱かった時期である。1970年代は100万台前後で推移していたバイク市場が、スクーターという新商品の登場で女性層を中心に急速に拡大。1981年にはホンダだけでも年間50以上の新機種が発売されたのだ。

バイクブームで様々なコンセプトが提案されたが、際立っていたのはシティと同時開発されたモトコンポだろう。トランクバイクとして常時車載することでかけ算的効果を狙っており、車載機能をプラスαとしていたモンキーよりも6輪生活趣向を発展させていた。

そして、モトコンポほど車載をアピールしたモデルではないが、スカッシュはスクーターとしては極端にコンパクトでハンドルが折り畳める仕様も存在し、シティのトランクに車載することが想定されていたという。1981年10月、シティ&モトコンポの半月前に発売された。

モトコンポは話題性の割には販売は振るわず、スカッシュも新機種同士が市場を分け合うことになり販売が伸びなかったと伝えられる。そして現在、ポケットコンセプト&サステナCコンセプトが6輪生活を提案すると思われるが、電動で開花するか注目したい。

MOTOCOMPO(1981年) [HONDA] 4輪でヒットしたシティの車載バイクとして開発が進められた新しいカテゴリーの"トランクバイク"。2輪と4輪を擁するホンダならではの製品だ。

モトコンポはシティのトランクにぴったり収まるように開発され、2輪と4輪で6輪生活といった足し算ではなく、4輪に2輪を車載して行動することによるかけ算的効果を狙った。

SQUASH(1981年) [HONDA] 全長1280mmというミニサイズながら足元に余裕のあるフロアスペ-スも用意された。車載しやすいようボディサイドにグリップが設けられている。

スカッシュはモトコンポほど車載を明確に主張していないが、ハンドルを折り畳んでシティなどの乗用車に車載できるようにしていた。キャラクターにはタモリ氏を起用している。

モビリティショーに出品されるポケットコンセプト&サステナCコンセプト(右)はかけ算的コンビと予想される。電動で2輪がより小型化し、特定小型原付免許制度も追い風になるだろう。

当時のデザインスケッチが公開された

ともに1981年に発売されたモトコンポとスカッシュのデザインスケッチが本田技術研究所で展示されていたので紹介したい。モトコンポのスケッチは市販版とは異なっており、ハンドルステーが蓋やヘッドライトマウントを兼ねていた。シートの引き上げリンクも別方式だ。

スカッシュは超コンパクトなサイズに設定されていたことから、ライダーが乗車したした状況のスケッチが描かれたようだ。スケッチの解説に「MOTOCOMPOと同様に、SQUASH(スカッシュ)はCITYのトランクに積載することが想定されていました」と記されていた。

市販されたモトコンポの基本アイデアが反映されたスケッチ。車名は「KID」となっており、ハンドルの折り畳み方法などに市販モデルとの違いが見られる。

スカッシュは当時のZ50J系モンキーの全長1340mmより小さい1280mmのサイズ感を表現するためライダーも描かれた。タイヤには2.50-8とあるが3.00-8インチで市販された。

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