
10月6日、カワサキが世界初のストロングハイブリッドバイク「Ninja 7 Hybrid(ニンジャ7ハイブリッド」を欧州で発表した。最高出力約70PSを発揮する451ccエンジン+モーターを搭載し、2024年1月に欧州で発売される。
モーターの威力で1000cc並みの加速力を発揮
ニンジャ7ハイブリッドは、自動変速も可能なミッション搭載の並列2気筒451ccエンジンにモーターと48Vのリチウムイオンバッテリーを組み合わせたHEV機構を備える世界初の量産ハイブリッドバイク。650~700ccクラスの性能から「7」と称していると思われる。
451ccのエンジン自体は43.5kW(59.1PS)を発揮しており、ベースと考えられる欧州エリミネーター500の45.4PS(欧州A2免許対応)よりも上。これにモーターによるアシストを強める「eブースト」により51.1kW(69.4PS)までパワーアップする。
また、9kW(12.2PS)を発揮する駆動モーターによりEVモードの選択が可能。ホンダのPCXハイブリッドとは異なるストロングハイブリッドを搭載していることが新しい。他にも「SPORT-HYBRID」と「ECO-HYBRID」モードを選択して走行できるのだ。
駆動用モーターはシートの下に配置された48Vのリチウムイオンバッテリーを電源とし、前進&後退のウォークモードも採用。エコモデルらしくアイドリングストップ機構も装備している。ニンジャ7ハイブリッドは日本での発売も予想されており、情報が入り次第お届けしたい。

Ninja 7 Hybrid [KAWASAKI] 2022年の鈴鹿8耐やミラノショーで公開されたハイブリッドバイクがほぼそのままの姿で市販へ。欧州では1月にデリバリーされる予定だ。

フレームはニンジャ7HEV専用でスタイルは完全オリジナルとしている。後方の排出ダクトはバッテリー冷却用と思われる。チェンジぺダルはなくハンドシフトを採用している。

ヘッドライトは新型ZX-6Rと同じコンパクトなLEDタイプを採用。アゴを突き出したニンジャスタイルに川崎重工業のリバーマークを配置するところはH2に近いイメージだ。

EVではないので燃料タンクも装備している。650~700ccの性能、1000ccスーパースポーツに匹敵する加速力を発揮しつつ、燃費は250ccクラスと同等とされる。

ハンドルはニンジャ650に近いが高めにセットされているように見える。ネイキッドに近い軽快な走りを狙っているようだ。ハンドル右にeブーストボタンが置かれている。

eブーストは、写真のNinja e-1では「カウントダウンタイマーが開始され15秒間だけ速度アップ」する機構。ニンジャ7HEVでもメーター表示が似ている。

ニンジャ7ハイブリッドの特徴が集約された左スイッチ。ミッションのAT/MT、走行のHEV/EVが選択可能。ウォークモード、シフトボタンなど様々な操作を行う。

エンジンは並列2気筒451ccを採用。ニンジャ400系で欧米では450ccに拡大され新型エリミネーターに搭載されたものと同じ排気量だ。これに9kWのモーターを組み合わせる。

ニンジャ400よりも前後のつながりを強化しているニンジャ7HEVのフレーム。シート下に48Vリチウムイオンバッテリーをセット。排気系や前後足まわりはニンジャ400に近そうだ。
Ninja 7 Hybrid欧州仕様主要諸元
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 451cc
・エンジン最高出力:43.5kW(59.1PS)
・モーター最高出力:9kW(12.2PS)
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=160/70ZR17
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EVよりよさそうだし乗ってみたいね。重量増がどの程度か気になる