
カワサキモータースジャパンは、ミドルネイキッド「Z650RS」の2024年モデルを発表した。大きな変更点は新色2色(キャンディレッド/エボニー)の登場と、KTRC(カワサキトラクションコントロール)の追加となる。
発売は2023年11月1日(水)。価格は105万6000円で、従来からは2万2000円の価格アップ。
目次
新色は初代空冷Z650とゼファー750RSのオマージュ!?
2022年発売のZ650RSは、1976年発売の空冷「Z650」をモチーフとしたネオレトロ調のミドルネイキッド。旧Z650同様の「ZAPPER」コンセプトを復活させ、Z900RSの重厚なテイストとは異なるキャラクターが特徴だ。搭載するエンジンはNinja 650と基本設計を共有する649cc水冷並列2気筒で、最大出力50kW(68PS)/8,000rpmを発揮。最新スポーツマシン同様の性能を、砲弾型アナログメーターやラウンド形状のヘッドライト、そしてZシリーズらしいティアドロップタイプの燃料タンクといった、クラシックな雰囲気と両立している。
今回発売となる2024年モデルは、先んじて欧州で発表されていた新色「キャンディミディアムレッド」と「エボニー×メタリックマットカーボングレー」にカラーリングを刷新。旧ラインナップのグリーンとシルバーはラインナップを終了する。「キャンディミディアムレッド」は空冷Z650B1にグリーンとともに採用されていたカラーバリエーションのイメージを踏襲するもので、イエローとオレンジのピンストライプも忠実に再現。もう1色の「エボニー×メタリックマットカーボングレー」は、いわゆる火の玉カラーをダークグレーとしたもので、こちらも似たグラフィックとしては1996年の初代ZEPHYR 750RSに採用例がある。どちらも往年の名車が持つ味わい深さを感じさせる、期待の新色だ。
機能面でも「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」を新採用。カワサキの大型スポーツで搭載が進むトラクションコントロール機能で、前後ホイールやエンジン回転数からリアタイヤのスリップを感知し、制御するシステムだ。この採用によりコクピットがわずかに変更され、従来シフトインジケータが表示されていた液晶表示部分に、新たにKTRCモード表示が追加されている。
発売は2023年11月1日(水)。価格は105万6000円で、従来からは2万2000円の価格上昇となる。「カワサキケア」モデルとして、全国のカワサキプラザ店にて取り扱いだ。

2024年モデル採用のキャンディミディアムレッドは、空冷Z650B1をイメージしたカラーリング。オレンジとイエローが1本づつ引かれたタンクのピンストライプなど、再現度は高い。

機能面では新たにKTRCを採用。他ラインナップでは搭載が進んでいたトラクションコントロールをZ650RSも初獲得することとなり、液晶表示に若干のデザイン変更が加えられている。
Z650RS(2024)
発売日:2023年11月1日(水)
メーカー希望小売価格:¥1,056,000
キャンディミディアムレッド(新色)
エボニー×メタリックマットカーボングレー(新色)
2024年式Z650RS主要諸元
・全長×全幅×全高:2065×800×1115mm
・ホイールベース:1405mm
・シート高:800mm
・車重:188kg
・エンジン:水冷並列2気筒4バルブ DOHC 649cc
・最高出力:68PS(50kW)/8000rpm
・最大トルク:6.4㎏-m(63N・m)/6700rpm
・燃料タンク容量:12L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=ダブルディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17M/C (58W)、R=160/60ZR17M/C (69W)
情報提供元 [ カワサキモータースジャパン ]
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