
BMWが9月28日にフルモデルチェンした新型R1300GSをドイツで発表した。車名の通り、従来型R1250GSの1254ccから1300ccに排気量アップしたエンジンや車体、スタイル、装備に至るまで全面的にアップデートされている。
新作フレームにアルミキャストシートレールを採用
BMWのGSは、40年以上の歴史を誇るアドベンチャーツアラーでトップエンドモデルは伝統的に水平対向のボクサーツインエンジンを搭載している。エンジンは2013年に空水冷化され、2019年に従来のR1200GSから1254ccに排気量アップされるとともに、可変バルブ機構を採用した。
新型R1300GSはこれを踏襲しつつ106.5mm(旧:102.5)×73mm(旧:76)mmのボア×ストロークとして1300ccに拡大。最高出力は145PSに9PSアップした。エンジン下部に配置されたギアボックスや改良されたカム駆動方式により従来よりコンパクト化も達成している。
車体はメインフレームがスチール製の板状タイプとなり、燃料タンクやエアボックスの設置が最適化され剛性も向上。シートレールはアルミキャスト製に変更され12kgの減量に貢献している。前後EVOタイプのテレレバーとパラレバーサスは20mmトラベル量を拡大した。
装備面では電子制御サスペンションにアダプティブ車高調整機能を採用し、状況に応じて車高の自動調整が可能に。また、アダプティブクルーズコントロールや衝突警報、車線変更警報などのアクティブセーフティ機能や、ユニークなX字の「マトリックスLEDヘッドランプ」を新採用した。

R1300GS [BMW] 5年ぶりのフルモデルチェンジでハード面を刷新し、より高いレベルの電子制御装備も満載した。左右車両で高さの異なるスクリーンは電動調整式に進化している。

平べったい新作ヘッドライトとアルミキャスト製シートレールにより前後ともよりシャープスタイルに生まれ変わった新型R1300GS。より精悍なオフロードモデルになった。

従来のパイプフレームから板状のメインフレームに変更され、エアクリーナーボックスと燃料タンクの配置が最適化されている。タンク容量は19Lと従来型から1L減少している。

ヘッドカバーはデザインを刷新。エンジンは排気量アップするとともに従来よりショートストローク化することで出力が向上。同時にコンパクト化も達成している。

新作のヘッドライトはハイ/ロービーム、デイタイムランニングライト、サイドライトの機能を持つ。オプションのプロにはコーナリングライトも盛り込まれる。

ウインカーはハンドガードに設置された。

メーターは6.5インチのTFTカラーディスプレイを採用。キーレスやグリップヒーターも標準装備されている。
2024年型R1300GS欧州仕様主要諸元
・全長×全幅×全高:2212×1000×─mm
・ホイールベース:1518mm
・シート高:850mm
・車重:237kg
・エンジン:空冷4ストローク水平対向2気筒DOHC4バルブ 1300cc
・最高出力:145PS/7750rpm
・最大トルク:15.19kg-m/6500rpm
・燃料タンク容量:19L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70R19、R=170/60R17

ライトホワイトのソリッドペイントが標準仕様。

レーシングブルーメタリックはGSトロフィーのイメージ。

トリプルブラックは人気の定番のカラー。

オーレリウスグリーンメタリックはゴールドのクロススポークホイールとアルミ削り出しパーツを組み合わせている。
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