
重慶モーターサイクルショーで中国の隆鑫(Loncin、ロンシン)が、プレミアムバイクのVOGEブランドから並列4気筒エンジンを採用した「RR666S」を発表した。こちらもホンダCBR650Rの対抗馬と言われている。
文/写真:Webike+ Hong KongCBR650Rに一気に3車種のライバルが出現
重慶モーターサイクルショーで発表された新しい並列4気筒エンジンのモデルはQJMOTORのSRK800RR、ゾンシェンCYCLONEブランドのRC680R、そしてVOGEのRR666Sの3車種。いずれもスーパースポーツモデルでホンダCBR650Rに対抗するモデルとしてデビューした。
RR666Sのスペックは未発表となるが、100PSのエンジンで最高速は240km/h、0-100km/h加速は3.5秒とされる。他の中国の4気筒車と同様倒立フォークにブレンボ製ラジアルマウントキャリパーや、ドゥカティやかつてのホンダ車のように片持ちスイングアームを導入している。
電子制御はABSやトラクションコントロールなどを採用し、TFTディスプレイのメーターにバンク角や加速度を表示するということから姿勢角センサー(IMU)を採用している可能性もあるだろう。どの中国メーカーもホンダCBR650Rよりも豪華装備で対抗しているのだ。
VOGEのRR666Sならではの特徴はとにかく派手なカラーリングやスタイルだろう。大きく張り出したダクトウイングやYZF-Rシリーズ風のM字ダクト、ミラーステーに配置したウインカー、左右対称のテールランプなどライバルに差をつけるための要素が満載だ。

RR666S [VOGE] ロンシンは現在BMWの並列2気筒エンジンを生産しているメーカー、初の並列4気筒エンジンを搭載したスーパースポーツを開発した。詳細なスペックは未発表だ。

テールカウルやタンク形状などに2006年型ヤマハYZF-R6に似た雰囲気もあり、スタイルは影響を受けていそうだ。プロアーム人気は万国共通と言えるだろう。

並列4気筒エンジンは、QJモーターやゾンシェンと異なりCBR650Rのエンジンに似ていない。独自に開発された並列4気筒エンジンかも知れない。

SRK800RR [QJMOTOR] 新作の並列4気筒マシン。エンジンやフレームにはCBR650Rを研究した痕跡が伺える。重慶ではMoto2に参戦するグレシーニレーシングチームカラーを展示。

RC680R [CYCLONE] ZONSENのファンモデルのブランドから新たにデビューしたスーパースポーツ。並列4気筒エンジンを初採用している。詳細なスペックは未発表だ。
カワサキZX-4Rにも中国のライバルが続々
手頃な並列4気筒スーパースポーツとして中国でデビューしたカワサキのZX-4Rにも早くもライバルが出現している。KOVE(コーベ)の450RRは、並列4気筒443ccのエンジンで最高出力は約70PSを発揮する。また、11月からヤマハと合弁するCFMOTOは並列4気筒エンジンを搭載した500SRを発表しており、これもZX-4Rに対抗する一台だろう。

450RR [KOVE] 4月に開催された北京モーターショーでデビューした450RR。前作の400RRから排気量やスタイルが変更された。こちらは上級版で価格は3万9800元(約79万円)だ。

500SR [CFMOTO] 2006年型YZF-R6に通じるシルエットでフレームの形状も似ているがフレーム素材は不明。価格は現地で3万5000元(約70万円)と予想されている。
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買う気は無いけど試乗記は読みたいな。Webikeプラス編集部さん中国まで試乗に行って記事をおねがいします。
どこまでいってもパクリなんだな
アゴアシ接待の取材でネガティブな記事を書けるようなライターは日本にはいないよ。
中国産カブがあのざまなのに買おうと思う人が居るのでしょうかね?
C国車のライバルってw
タダでもいらない。