日本でベネリブランドをリリースしている中国のQJMOTOR(QJモーター)が、重慶モーターサイクルショーで新型の並列4気筒モデル「SRK800RR」を発表した。従来からあったSRK600RRの上位版でホンダCBR650Rの対抗馬と言われている。

文/写真:Webike+ Hong Kong

778ccの新作並列4気筒エンジンを採用

グレシーニレーシングよりMoto2に参戦しているQJモーターは、2020年にスーパースポーツのSRK600RRをリリースし、2023年型で外観をモデルチェンジしたばかりだった。それが、たった1年で新たに800ccに拡大した新作エンジンのSRK800RRに生まれ変わった。

エンジンやフレームはホンダのCBR650Rに非常に似た構成となり、外観は2023年のSRK600RRを踏襲するデザインでS1000RR風になっている。前後サスペンションはマルゾッキ製を採用し、フロントブレーキにはブレンボ製ラジアルマウントキャリパーを装備する。

電子制御はABSおよびトラクションコントロールなど一般的な装備の他、ハイエンドモデルでは前後カメラのドライブレコーダーが装備される模様だ。メーターはカラーTFTディスプレイを採用し、スマートフォンとの連携も可能となる。

重慶モーターサイクルショーではグレシーニレーシングカラーが展示されていたが、正式カラーになるかは不明。通常カラーはレッド、ブラック、ホワイトの3色が用意されている。価格は5万2999元(約107万円)でCBR650Rの現地価格10万9800元(約222万円)の半額以下となる。

SRK800RR [QJMOTOR] 新作の並列4気筒マシン。エンジンやフレームには中国で人気のCBR650Rを研究した痕跡が伺える。中国名は「賽800」で賽には競うという意味がある。

Moto2に参戦するグレシーニレーシングチームカラー。CBR650Rに通じるストリート志向のスーパースポーツながらウイングレットを装着するなどレースイメージを強く打ち出す。

エンジンは新作の並列4気筒778cc。最高出力は102PS/10000rpmでCBR650Rの648cc、95PS/12000rpmをわずかに上回っている。エンジン外観はCBR650Rに似ている。

フレームはスチール製と思われるダイヤモンド型式で形状はCBR650Rにかなり似ている。スイングアームは軽量なアルミ製を採用している。

フロントブレーキは径320mmのサンスター製ディスクをダブルで装着し、ブレンボ製ラジアルマウントキャリパーを組み合わせる。径41mm倒立フォークはアジャスタブルだ。

リアショックもマルゾッキ製でプリロードはリモコン調整式を採用。ナンバープレートホルダー上部にドライブレコーダーのカメラをセットできるようになっている。

ウイングレットには上部の縦2本の突起が空気の流れを整えているようだ。ラムエアシステムも採用している。

スーパースポーツながらツーリングに配慮したハンドルの高さとしてるCBR650Rに近いコックピット。TFTカラーディスプレイの装備はCBR650Rよりもグレードが高い。

レーシーなサイレンサーはアクラポビッチ風のイメージ。リアタイヤは180/55ZR17だ。

QJモーターSRK800RR主要諸元

・全長×全幅×全高:2085×770×1150mm
・ホイールベース:1450mm
・シート高:815mm
・車重:207kg
・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 778cc
・最高出力:102PS/10000rpm
・最大トルク:7.95kg-m/8500rpm
・燃料タンク容量:16L
・変速機:─
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=180/55ZR17
・価格:5万2999元(約107万円)

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