中国で開催された重慶モーターサイクルショーで、ハーレーダビッドソンの中型モデル「X350」が展示された。中国での価格は3万3388元(約67万円)と発表されており、日本での販売価格も気になるところだ。

オーストラリアでは81万円相当で発売決定

6月に来日したハーレーダビッドソン本国のヨッヘン・ハイムCEOは、X350とX500の日本導入検討を公言しており、日本でも普通二輪免許で乗ることができるハーレーの発売が確実視されている。発売時期は不明だが、2024年モデルとしてラインナップされると予想される。

X350は、353ccの並列2気筒エンジンを搭載したネイキッドモデルで、フラットトラッカースタイルがハーレーらしさを訴求。生産はイタリアのベネリブランドも手がけている中国の銭江モーターによるもので、2021年には現地にハーレーとの合弁会社が設立されている。

中国で発表されたX350の最高出力は36.7PS(27kW)で、日本国内で発売されるMT-25やZ250の35PSに近いスペック。シート高は777mmで780mmのMT-25とほぼ同じだ。一方、車重は195kgとZやMTより30kgほど重いので400ccクラスのサイズ感がありそうだ。

価格は価格は中国で3万3388元(約67万円)、中国から輸出販売されると思われるオーストラリアでは8495豪ドル(約81万円)と発表されており、日本でも70~80万円ほどで発売されることが期待される。そうすれば100万円を切る入門版ハーレーとして人気になりそうだ。

X350 [Harley-Davidson] フラットトラッカースタイルにはハーレーらしさもあり、注目されそうだ。フロント倒立フォークやWディスクブレーキなど装備は250ccクラスより豪華だ。

エンジンは353ccの水冷並列2気筒エンジンを搭載。ベネリのTNT249Sと同系と思われることからDOHC4バルブヘッドを搭載しているだろう。燃費は20.2km/L(WMTC)とされる。

フロントフォークは径41mm倒立で標準的な17インチホイールを装着することから本格的なフラットトラック志向ではないことが分かる。キャリパーは対向4ポットをダブルで装備。

リアブレーキは1ポットキャリパーを採用。17インチ・160幅のワイドなリアタイヤを装着する。スイングアームはパイプ組で右にオフセットしたリアショックと組み合わせている。

燃料タンクは13.5LでWMTCモードでの航続距離は約272km。街乗りメインの設定と言えるが、日本ではツーリングに行ける容量を確保。カラーバリエーションは4色設定されている。

テールカウルはボリュームのあるデザインでタンデムシートは一段高い位置に設定されている。積載性も悪くなさそうだ。

パイプのアップハンドルでライディングポジションは快適だろう。メーターはアナログの速度計に液晶窓というシンプルな構成。時計やエンジン回転もデジタル表示可能だ。

ヘッドライトはハーレーらしく丸目1灯でウインカーも含めてフルLEDを採用。ベーシックな位置づけのスタイリングで幅広い年代に受け入れられそうだ。

X350中国/豪州仕様主要諸元

・全長×全幅×全高:2110×─×─mm
・ホイールベース:1410mm
・シート高:777mm
・車重:195kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒 353cc
・最高出力:36.7PS/9500rpm
・最大トルク:3.16kg-m/9500rpm
・燃料タンク容量:13.5L
・変速機: 6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17、R=160/60ZR17
・価格:3万3388元(約67万円)/8495豪ドル(約81万円)

カラーバリエーション

シャドウブラック(中国)/ドラマチックブラック(豪州)

ジョイフルオレンジ(中国)/ダイナミックオレンジ(豪州)

ブリリアントシルバー(中国)/スーパーソニックシルバー(豪州)

パールホワイト(豪州)

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コメント一覧
  1. トグサ より:

    日本じゃ売れねえだろ。

    日本人がハーレーに乗る理由は、大きなVツインのエンジンで、周りの迷惑顧みず、本人はカッコいいと思っている爆音を轟かせて悦に入るために乗ってるのに、これじゃあそれが出来ないからね。

  2. 匿名 より:

    ハーレーは以前「ストリート」で大失敗したことを忘れているのかな?ちっちゃいハーレーなんて誰も買わないよ。しかも80〜100万円も出すならロイヤルエンフィールド買った方が幸せになれるよ。

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