
2023年7月に英国で開催されたグッドウッドフェスティバルでデビューしたXSR900 DB40が、11月のミラノショーでも展示されそうだ。ハーフカウルだった外装がフルカウルになるというウワサもある。
YZF-R9とは異なる企画として進行中の模様
2021年にフルモデルチェンジしたMT-09は、鍛造ホイールに近い製法の軽量ホイールや姿勢角センサーを活用したトラクションコントロール、スライドコントロールを採用。スーパースポーツに近い性能を獲得しており、XSR900はこれをベースにしたレトロモデルだ。
このMT-09の高性能なプラットフォームをベースにフルカウル仕様のYZF-R9の登場が噂されており、間もなくデビューすると予想されている。そして、XSR900についてもレトロスタイルのフルカウル仕様が登場する可能性が高まっている。
それはヤマハがグッドウッドフェスティバルで走らせたXSR900 DB40プロトタイプの発展版と言われ、ハーフカウルだったものがフルカウル化されているというウワサもある。さらにグッドウッドフェスティバルではプロトタイプだったが、市販される可能性が高い。
XSR900 DB40は欧州独自の企画だと思われるので日本での展開は未知数。一方、YZF-R9はヤマハが開発中の模様で日本もターゲットだろう。2023年11月のミラノショーではYZF-R9とXSR900 DB40の同時デビューを期待したいが、YZF-R9は先になるかも知れない。

XSR900 DB40 Prototype [YAMAHA] デルタボックス(=DB)フレームの40周年を記念して製作されたハーフカウル仕様。センターにはヘッドライト風にダクトが設けられている。

XSR900 DB40プロトタイプは、ヘッドライトはなかったがテールランプは装備。市販される際は公道仕様になると予想されるが、ミラノショーで保安部品がついているかは不明だ。

現行XSR900のビキニカウルは欧州でもすでに市販されており、クリスチャン・サロン氏をライダーにゴロワーズカラーでプロモーションが行われた。

XSR900 Abarth [YAMAHA] 2016年のミラショーでフィアットの「アバルト」とコラボしたビキニカウル仕様が発表された。欧州の企画で日本では発売されなかったがDB40も同様か。
YZF-R9は2024年のデビューが濃厚だが…
ヤマハは、共通プラットフォームで、ネイキッドスポーツ(MT)/ネオクラシック(XSR)/スーパースポーツ(YZF)の3車を揃える横串連携の戦略を推進しており、最近ではMT-07でシリーズが完成している。
そして、2024年には、MT-09ベースのYZF-R9が発売されると予想される。開発も実際に進んでいるようで、実車でのテストが行われている模様だ。順当に行けば2023年11月のミラノショーで発表されると期待されるが、後倒しになるとのウワサもある。

YZF-R9 [YAMAHA] 画像は編集部が制作したCG。MT-09のエンジンとシャーシをベースにフルカウル化したスーパースポーツ。新型YZF-R7の上位モデルに位置づけられる。
この記事にいいねする
日本でも欲しいのだが